博士論文・心理学・教育学など書籍・学術出版社|(株)風間書房

青年期における心理的居場所感の構造と機能に関する研究

定価: 6,050 (本体 5,500 円+税)

青年期の心理的居場所感について、概念の整理を行うとともに、発達的変化を含め、その構造と機能を実証的に検討。心理的居場所感の意義を多角的に解明した新著。

【著者略歴】
則定百合子(のりさだ ゆりこ)

博士(学術)、臨床心理士、学校心理士
2008年 神戸大学大学院総合人間科学研究科博士課程後期課程修了
2008年 武庫川女子大学発達支援学術研究センター博士研究員
2010年 和歌山大学教育学部講師
2011年 和歌山大学教育学部准教授(現在に至る)
※データは刊行当時のものです※
目次を表示します。

第Ⅰ部 問題と目的
 第1章 問題意識と居場所に関する先行研究の概観
  第1節 問題意識
  第2節 我が国における居場所研究の背景
  第3節 居場所の定義
  第4節 居場所に関する臨床的研究と課題
  第5節 居場所に関する実証的研究と課題
  第6節 心理的居場所と心理的居場所感の位置づけ
  第7節 青年期の心的状況と心理的居場所感
  第8節 まとめ
 第2章 本書の目的と構成
  第1節 目的
  第2節 構成
第Ⅱ部 心理的居場所感に関する基礎的研究
    ―中学生における心理的居場所感―
 第3章 心理的居場所の概念に関する検討
  第1節 心理的居場所の概念に関する検討
  第2節 まとめ
 第4章 心理的居場所感および学校適応と精神的健康
  第1節 心理的居場所感の特徴
  第2節 心理的居場所感および学校適応と精神的健康
  第3節 まとめ
 第5章 重要な他者に対する心理的居場所感と精神的健康
  第1節 中学生における重要な他者と抑うつ傾向
  第2節 重要な他者に対する心理的居場所感の構造
  第3節 重要な他者に対する心理的居場所感と抑うつ傾向
  第4節 まとめ
第Ⅲ部 青年期における心理的居場所感の構造と発達
 第6章 心理的居場所感尺度の開発
  第1節 心理的居場所感尺度の開発および信頼性・妥当性の検討
  第2節 まとめ
 第7章 重要な他者に対する心理的居場所感の発達
  第1節 重要な他者に対する心理的居場所感のプライオリティの変化
  第2節 重要な他者に対する心理的居場所感の発達的変化
  第3節 まとめ
第Ⅳ部 青年期における心理的居場所感の機能
 第8章 心理的居場所感が抑うつ傾向に及ぼす影響
     ―防御機能としての心理的居場所感―
  第1節 青年期における抑うつ傾向
  第2節 ネガティブライフイベントと抑うつ傾向の関連
  第3節 まとめ
 第9章 心理的居場所感がレジリエンスに及ぼす影響
     ―促進機能としての心理的居場所感―
  第1節 心理的居場所感がレジリエンスに及ぼす影響
  第2節 心理的居場所感からレジリエンスへ至るプロセス
  第3節 まとめ
第Ⅴ部 結語
 第10章 総合考察
  第1節 心理的居場所感の定義と構造
  第2節 重要な他者に対する心理的居場所感の発達的変化
  第3節 心理的居場所感の機能
  第4節 今後の課題と展望

引用文献
あとがき
著者則定百合子 著
発行年月日2016年02月15日
頁数148頁
判型 A5
ISBNコード978-4-7599-2107-6

関連書籍