三島由紀夫 金閣寺の世界
定価:
3,080
円(本体
2,800
円+税)
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序章
第一章 父と私と金閣
一 見えざる金閣
二 残酷の美
三 有為子物語
四 観念の金閣 現実の金閣
五 血塗られた金閣
第二章 戦火と金閣
一 父の死
二 父の怨念
三 鶴川のこと
四 「金剛不壊(ふゑ)」の金閣と火
五 白い乳房の美
第三章 雪の金閣
一 掌の記憶
二 母の野心
三 敗戦と金閣
四 雪の金閣の美と残酷
五 逆転する因果応報
第四章 暗黒の世界
一 老師の罠
二 悪の矜り
三 柏木 その存在の条件
四 柏木 美女と老婆
五 人生への促し
第五章 人生を拒む金閣
一 未知の人生
二 神秘と地獄
三 包む金閣
四 鶴川の死
五 嵐の中の金閣
第六章 呪咀の言葉
一 喪中
二 音楽の美
三 南泉斬猫
四 活花の女師匠
五 金閣と乳房
第七章 残虐な想念
一 前代未聞の未来
二 蜂と夏菊
三 老師と女
四 出奔
五 『金閣を焼かなければならぬ』
第八章 怨敵としての美
一 見えざる海と未聞の生
二 絆しからの解放
三 放火犯の幻影
四 柏木の報復
五 美の殺戮
第九章 人生への決別
一 「囚はれの火」の解放
二 行為の前の不安
三 遊郭の女まり子
四 乳房の美の崩壊
五 老師―天上の色
第十章 金閣炎上
一 行為への準備
二 虚無の美
三 透脱自在の世界
四 拒む金閣
五 成就された「仕事」
あとがき