「みんなの健康学」序説
公衆衛生を動かした先達からのメッセージ
定価:
2,200
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2,000
円+税)
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はじめに
第一章 公衆衛生とは「みんなの健康」である
1 公衆とは?
2 みんなによるみんなのための健康づくり
3 衛生とは?
4 考え方しだいで健康になれる
5 公衆衛生とはサイエンスでありアートである
6 秘話:WHO健康の定義はどのように作られたか?
7 体験から経験へ
第二章 臨床編
1 荻野吟子/淋病が私を変えた ―
1 夫からうつされたさびしい病い
2 女医になりたい
3 医学部に入学できない
4 医術開業試験がうけられない
5 女医としてついに開業
6 臨床から公衆衛生へ
7 二つの言葉
2 フローレンス・ナイティンゲール/戦場での看護経験が私を変えた ―
1 白衣の天使
2 看護師になりたい
3 看護師として戦場へ
4 看護か公衆衛生か
5 インドの公衆衛生のために
6 イギリス国内における健康教育
7 白衣の天使とは誰か?
3 神谷美恵子/ハンセン病患者との出会いが私を変えた ―
1 登校拒否の帰国子女
2 初めの愛
3 結核に罹患
4 アメリカの親友マサ
5 医学部入学
6 心の友
7 別れの言葉
4 若月俊一/佐久の農民との出会いが私を変えた ―
1 医学のお化け
2 佐久の農民との出会い
3 臨床も公衆衛生も
4 援助から協力へ
5 農民もまた健康づくりの担い手
6 制度か知恵か:発想の転換
7 我は偸盗
第三章 教育編
5 ジェームズ・イェン/クーリーとの出会いが私を変えた ―
1 クーリー(中国人単純労働者)との出会い
2 手紙を書いてください
3 クーリーからの一通の手紙
4 知識は増えたのに腹ペコ
5 識字教育から公衆衛生活動へ
6 再び、若き日に受けた一通の手紙の力
7 Go to the people
6 パウロ・フレイレ/講演にきたある男性との出会いが私を変えた ―
1 教育者として
2 僕はその男の名を知らない
3 識字教育による意識化
4 亡命者として
5 被抑圧者の教育学
6 私はテレビ人間なんです
7 人間の使命
第四章 政治編
7 深沢晟雄/沢内村の貧困との出会いが私を変えた ―
1 無医村の箱ゾリ
2 医者にはなりたくない
3 ナメコ教育長
4 ブルドーザー村長
5 生命村長
6 政治家の務め
7 私の生命は住民の生命のために
8 後藤新平/コレラとの出会いが私を変えた ―
1 生物学的原則に基づく行政
2 制度論か政策の実践か?
3 公共の精神とは
4 外科医として
5 コレラとの出会い
6 衛生とは何か?
7 人、人、人
9 ルドルフ・ルートヴィヒ・カール・ウィルヒョウ/炭鉱夫との出会いが私を変えた ―
1 社会科学としての医学
2 発疹チフス流行の町へ
3 炭鉱夫とともに暮らす
4 社会改革のための提言
5 政治家への道
6 公衆衛生活動のための「勇気」
7 自由な心
第五章 哲学・思想編
10 アルベルト・シュバイツァー/ランバレネとの出会いが私を変えた ―
1 遅ればせながら
2 出遅れたわけ
3 アフリカへ
4 水と原生林のあいだにて
5 シュバイツァー批判
6 生命への畏敬:諦念とは
7 理想に生きよ
11 伊藤邦幸/オカルドゥンガの小さき人々との出会いが私を変えた ―
1 本気で叱ってくれる人
2 シュバイツァーになりたい
3 ネパール・オカルドゥンガにて
4 山の中の思想家
5 日本での日々、再出発
6 ネパールは世界のために
7 シュバイツァーからの学び
12 イヴァン・イリイチ/プエルトリコの脱落者との出会いが私を変えた ―
1 学校・医療・交通の神話
2 ウィーンよ、さらば
3 プエルトリコへ
4 脱学校の社会
5 教会よ、さらば
6 医療をモデルとする身体感覚
7 So what?
第六章 公衆衛生編
13 岩村 昇/ネパール青年との出会いが私を変えた ―
1 躍り躍らせる名人
2 医療伝道から海外医療協力へ
3 ネパールへ
4 スランプ:何のための公衆衛生?
5 サンガイ・ジウネ・コラギ(みんなで生きるために)
6 公衆衛生医としての失敗と学び
7 出会いと復活
第七章 ドラマティックな公衆衛生
1 ドラマティックな公衆衛生
2 公衆衛生とヘルスプロモーション
3 ヘルスプロモーションの効果
4 健康は生きるための目的ではない
5 ウェルネス革命
6 健康か幸福か
7 幸せづくりのためのヘルスワーカー
最後に