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イギリス中等学校のシティズンシップ教育

実践カリキュラム研究の立場から

定価: 10,450 (本体 9,500 円+税)

変動激しい社会におけるシティズンをどのようにして体系的に育成するか? 注目されているイギリスの学校シティズンシップ教育の実践事例分析からそのカリキュラム構造を明らかにする。

【著者略歴】
川口広美(かわぐち ひろみ)
1982年 熊本県に生まれる
2005年 広島大学教育学部第2類社会系コース卒業
2007年 広島大学大学院教育学研究科博士課程前期修了
2009年 the University of York(英国)Master of Arts修了
2011年 広島大学大学院教育学研究科博士課程後期修了
     博士(教育学)
2013年 滋賀大学教育学部講師
2015年 同大学准教授
     現在に至る
※データは刊行当時のものです※
目次を表示します。
第Ⅰ部 研究の目的・対象・方法
第1章 研究の基本方針
 第1節 研究主題
 第2節 研究の特質と意義
  第1項 カリキュラム研究からみた本研究の特質と意義
  第2項 シティズンシップ教育研究からみた本研究の特質と意義
  第3項 小括:本研究の特質と意義
 第3節 論文構成
第2章 研究方法
 第1節 研究方法の概要
  第1項 研究方法の基本方針
  第2項 研究対象
 第2節 データの収集・分析方法
  第1項 データの収集方法
  第2項 調査の概要
  第3項 データの分析方法
第3章 イングランド学校シティズンシップ教育の位置づけ
 第1節 イングランドの現在の学校教育制度
  第1項 現在の学校教育制度の概要
  第2項 ナショナル・カリキュラムにおけるシティズンシップ教育の位置
 第2節 イングランドの学校教育改革の展開:教師の役割を視点として
  第1項 「意図したカリキュラム」設定以前:1944年教育法~1988年教育改革法
  第2項 「意図したカリキュラム」の成立:1988年教育改革法以降の保守党政権期
  第3項 「意図したカリキュラム」成長期:ブレア・ブラウン新労働党政権期
 第3節 イングランドの学校シティズンシップ教育をめぐる制度の変遷
  第1項 系統主義中心の伝統:1970年以前
  第2項 実用主義教育運動のおこり:1970年代~1990年代
  第3項 学校シティズンシップ教育導入への高まり:1990年代~2002年
  第4項 学校シティズンシップ教育の正式導入:2002年以降
 第4節 学校シティズンシップ教育の実践現場のインパクト
  第1項 暗中模索の状況:2006年報告書
  第2項 シティズンシップ教育の進展:2010年報告書
第Ⅱ部 イングランドの学校シティズンシップ教育カリキュラム研究
第4章 意図した学校シティズンシップ教育カリキュラム研究
 第1節 学校シティズンシップ教育における「意図したカリキュラム」の概要
  第1項 ナショナル・カリキュラム
  第2項 スキーム・オブ・ワーク
  第3項 「意図したカリキュラム」の構造
 第2節 「意図したカリキュラム」のカリキュラム内容構成
  第1項 ナショナル・カリキュラムにおけるカリキュラム内容構成
  第2項 スキーム・オブ・ワークにおけるカリキュラム内容構成
  第3項 小括:カリキュラム内容構成の特質
 第3節 「意図したカリキュラム」のカリキュラム開発法
  第1項 学校シティズンシップ教育カリキュラムとしての課題
  第2項 解決法の実際
  第3項 ストランド作成過程
  第4項 小括:ストランド型カリキュラム開発法
第5章 実施した学校シティズンシップ教育カリキュラム研究
 第1節 調査対象者の背景
  第1項 調査対象者
  第2項 調査対象の学校
 第2節 「実施したカリキュラム」のカリキュラム内容構成
  第1項 教育目標
  第2項 教育内容
  第3項 教育方法(教材・学習活動)
  第4項 小括:カリキュラム内容構成の特質
 第3節 「実施したカリキュラム」のカリキュラム開発法
  第1項 学校シティズンシップ教師の構成原理:6つのクラスター
  第2項 各教師のカリキュラム開発過程の事例的考察
  第3項 小括:各教師のカリキュラム開発過程の類型化
第6章 イングランドの学校シティズンシップ教育カリキュラムの構造
 第1節 「意図したカリキュラム」の特質
  第1項 「社会的・道徳的責任」の場合
  第2項 「コミュニティへの参加」の場合
  第3項 「政治的リテラシー」の場合
  第4項 「意図したカリキュラム」のカリキュラムの特質とシティズンシップ像
 第2節 「実施したカリキュラム」の特質:「意図したカリキュラム」との比較から
  第1項 「社会的道徳的責任」の場合
  第2項 「コミュニティへの参加」の場合
  第3項 「政治的リテラシー」の場合
  第4項 「実施したカリキュラム」のカリキュラムの特質とシティズンシップ像
 第3節 イングランドの学校シティズンシップ教育カリキュラムの構造
第Ⅲ部 総括と課題
第7章 本研究の成果
第8章 本研究の研究的可能性と課題
補章 初等学校シティズンシップ教育カリキュラムの特質:ナショナル・カリキュラム,スキーム・オブ・ワークを手がかりに
 1.はじめに
 2.初等教育カリキュラムにおけるシティズンシップ教育の立場
 3.初等ナショナル・カリキュラム「シティズンシップ」の特質
 4.初等QCA版スキーム・オブ・ワーク「シティズンシップ」の特質
 5.おわりに

参考文献
資料
 資料1 1999年版ナショナル・カリキュラム「シティズンシップ」(キーステージ3&4)
 資料2 2007年版ナショナル・カリキュラム「シティズンシップ」(キーステージ3)
 資料3 2007年版ナショナル・カリキュラム「シティズンシップ」(キーステージ4)
 資料4 データの分析法
 資料5 実施したカリキュラムに関する教師の回答比較表
あとがき
著者川口広美 著
発行年月日2017年02月20日
頁数342頁
判型 A5
ISBNコード978-4-7599-2167-0