まど・みちお 詩と童謡の表現世界
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序章
第1節 先行研究と研究課題
1.先行研究
2.研究課題
第2節 研究方法と本書の構成
1.研究方法
2.構成
第1章 まど・みちおの歩みと詩作―台湾時代
第1節 まど・みちおと台湾
1.徳山での寂しさと台湾での小学、高等小学校時代
2.工業学校と詩作の芽生え、そして就職
第2節 本格的創作とその動向
1.作品数
2.再掲載
3.投稿傾向
4.筆名
第3節 まど・みちおにとっての台湾
1.鳥愁
2.地球人
第2章 まど・みちおの歩みと詩作―戦後
第1節 日本での出発
1.出版社勤務と厳しい現実
2.まど・みちおの自己存在
第2節 〈ぞうさん〉に見るアイデンティティ
1.〈ぞうさん〉の歌われ方
2.〈ぞうさん〉のアイデンティティ
3.「おはなが ながいのね」の「の」をめぐって
4.自己喪失の克服
第3節 童謡から詩への推移
1.創作の開始
2.まど・みちおの童謡と詩の創作数の時代的推移
3.『てんぷらぴりぴり』がもたらした転機
4.まど・みちおにとっての童謡と曲
5.『まど・みちお全詩集』発刊後
6.抽象画
第3章 まど・みちおの認識と表現世界
第1節 映像的表現
1.〈かたつむり角出せば〉
2.まど・みちおの映像的詩の類型
3.自己表出度
4.自己表出度による映像的詩の類型
5.各型についての検討
6.映像的詩の年代別分布
第2節 詩と童謡におけるオノマトペ表現
1.オノマトペの範囲
2.詩と童謡におけるオノマトペ使用の量的分布
3.まど・みちおの詩におけるオノマトペ
4.まど・みちおの童謡におけるオノマトペ
第3節 まど・みちおの感覚と認識世界
1.見る世界
2.音の世界
3.その他の感覚
4.時空間認識
第4章 まど・みちおの表現対象―動物・植物
第1節 まど・みちおにとっての動物―『動物文学』を中心に
1.『動物文学』最初のまど・みちおの詩〈雀〉
2.『動物文学』以外の作品における動物
3.『動物文学』の作品における動物
4.『動物文学』の作品の特徴とその後の展開
第2節 まど・みちおにとっての植物
1.植物に対するまど・みちおの思い
2.自然としての植物
3.木に感じる永遠性
4.添景としての植物
5.主題化された植物
第5章 まど・みちおの詩と童謡
第1節 童謡論
1.詩人が作る童謡
2.まど・みちおの童謡論
第2節 ユン・ソクチュンの童謡との対照
1.童謡詩人としてのまど・みちおとユン・ソクチュン
2.まど・みちおとユン・ソクチュンの童謡の共通世界
3.まど・みちおとユン・ソクチュンの共通性の背景
第3節 まど・みちおの創作意識と表現
1.まど・みちおの創作意識
2.まど・みちおの表現世界と国際性
終章
資料
1.台湾時代作品の複数誌掲載
2.台湾に関わる作品リスト
3.まど・みちおの創造的オノマトペ
参考・引用文献
あとがき
人名索引
作品名〈詩と童謡〉索引