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幼児期における空想世界に対する認識の発達

定価: 9,350 (本体 8,500 円+税)

想像豊かな子どもの遊びの背景にある空想世界。その認識発達をサンタクロースやお化け、空想の友達など身近な存在を取り上げながら実証的に解明した待望の書。

★☆★第55回(平成31年度)保育学文献賞 受賞★☆★

【著者略歴】
富田昌平(とみた しょうへい)
三重大学教育学部准教授。広島県出身。1974年2月生まれ。広島大学大学院教育学研究科を単位取得退学後、山口芸術短期大学保育学科講師、中国学園大学子ども学部准教授を経て、2013年4月より現職。博士(学校教育学)。専門は幼児心理学、保育学。研究テーマは、子どもの想像力とファンタジーの発達、子どもの遊びと指導・援助。
目次を表示します。
第1章 問題の所在と課題の明確化
 第1節 子どもの遊びと幼児教育・保育
 第2節 想像的探険遊びと空想世界
 第3節 本研究の問題の所在と課題
第2章 子どもの空想世界とその認識発達
 第1節 空想世界の意味
 第2節 子どもの空想世界に関する発達研究の概観
 第3節 本研究の目的と内容構成
第3章 空想と現実との区別の認識の発達
 第1節 絵本の中の出来事に対する認識の発達
 第2節 空想的な将来の夢に対する認識の発達
 第3節 空想上の存在に対する認識の発達
 第4節 サンタクロースの実在世界に対する認識の発達
第4章 想像と現実との境界の揺らぎの発生とその要因
 第1節 想像の現実性判断における状況の迫真性、実在性認識、感情喚起との関連
 第2節 想像の現実性判断における空想と現実との区別の認識との関連
第5章 空想世界を楽しむ心理の発達
 第1節 不思議を楽しむ心理の発達
 第2節 怖いもの見たさの心理の発達
第6章 子どもの日常生活における空想とその役割
 第1節 幼児期の空想の友達とその周辺現象
 第2節 空想の友達に対する親の態度
 第3節 児童期以降の空想の友達
第7章 総合的考察
 第1節 本研究の知見の総括と発達モデルの提起
 第2節 幼児教育・保育実践への提言
 第3節 今後の研究課題と展望
引用文献
初出一覧
あとがき
著者富田昌平 著
発行年月日2017年11月15日
頁数318頁
判型 A5
ISBNコード978-4-7599-2196-0