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成人知的障がい者の「将来の生活場所の選択」に関する研究

健やかな在宅ケアおよび家庭外施設利用を目指す家族支援

定価: 8,250 (本体 7,500 円+税)

知的障がい者家族の「親亡き後」や「将来の生活」をテーマに、当事者の声に基づいた新しい家族支援の在り方について探求し、実践研究によりその効果を検討した。

【著者略歴】
山田哲子(やまだ てつこ)
臨床心理士・家族心理士
2008年3月 国際基督教大学教養学部教育学研究科 臨床心理学専攻 卒業
2010年3月 東京大学大学院教育学研究科 総合教育科学専攻 臨床心理学コース修士課程修了 修士(教育学)取得
2015年3月 東京大学大学院教育学研究科 総合教育科学専攻 臨床心理学コース博士課程修了 博士(教育学)取得
2016年4月~現在 立教大学現代心理学部心理学科 准教授
目次を表示します。
はじめに
第1部 知的障がい者の「将来の生活場所の選択」
 第1章 研究の背景
  第1節 日本の知的障がい者家族の現状
  第2節「将来」の不安
  第3節 家族研究から読み解く親子関係
  第4節 国内外の入所施設誕生と地域生活移行
  第5節「親の声」に寄り添った支援の必要性
 第2章 知的障がい者の「将来の生活場所の選択」を叶えるために
  第1節 本書の目的と構成
  第2節 用語の定義
第Ⅱ部 福祉現場の家族支援の現状
 第3章 研究1:通所施設における「将来の生活場所の選択に関する支援」の現状調査
  第1節 目的
  第2節 方法
  第3節 結果
  第4節 考察
第Ⅲ部 成人知的障がい者家族の声
 第4章 研究2:在宅ケア両親における「子どもを親元から離す意識」及び「子どもと一緒に暮らす」体験
  第1節 目的
  第2節 方法
  第3節 結果
  第4節 考察
  第5章 研究3:入所施設を利用している両親の「子どもを親元から離す」心理的プロセス
  第1節 問題と目的
  第2節 方法
  第3節 結果
  第4節 考察
 第6章 研究4:緊急事態を体験した親の「子どもを親元から離す」心理的プロセス
  第1節 問題と目的
  第2節 方法
  第3節 事例の概要
  第4節 結果
  第5節 考察
 第7章 今後求められる親亡き後をめぐる知的障がい者家族支援とは
  第1節 始まり方の異なる「子どもを親元から離す」体験の比較
  第2節 施設移行の経験者家族からの示唆
  第3節 将来の生活場所の選択をめぐる知的障がい者家族支援に対する臨床心理学的示唆
第Ⅳ部 知的障がい者の「将来の生活場所の選択」に関する心理教育プログラムの開発及び提案
 第8章 研究5-1: 在宅ケア家族に対する心理教育プログラムの開発・
  第1節 目的
  第2節 プログラム開発の視点
  第3節 プログラム開発の方法と結果
 第9章 研究5-2: 在宅ケア家族に対する心理教育プログラムの実践
  第1節 目的
  第2節 方法
  第3節 実践の流れ
  第4節 事例検討
  第5節 効果測定(直後アンケート,1か月後アンケート)
  第6節 考察
第V部 今後の家族支援の発展
 第10章 総合考察
  第1節 本研究で得られた知見
  第2節 臨床心理学的意義
  第3節 本研究の限界
  第4節 今後に向けて
引用文献
おわりに
著者山田哲子 著
発行年月日2018年01月31日
頁数272頁
判型 A5
ISBNコード978-4-7599-2204-2

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