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大学生のADHD特性と進路決定に関する実証的研究

定価: 6,600 (本体 6,000 円+税)

大学生のADHDを、すべての人が持つ特性という観点でとらえ進路決定への影響を確認。特性をとらえる簡便な質問紙を用いたグループワークを提案している。障害学生支援にかかわる研究者、実際に支援を行っている大学教職員に対して特性に基づいた具体的な支援法を提供する画期的な書。

【著者略歴】
篠田 直子(しのだ なおこ)
博士(心理学),臨床心理士・学校心理士,兵庫県出身
1983年 筑波大学第二学群人間学類(心理学主専攻)卒業
1993年 筑波大学大学院修士課程 経営・政策科学研究科 修了
スクールカウンセラー,児童養護施設・児童家庭支援センター心理職などに携わる。
2009年 目白大学大学院修士課程 心理学研究科(臨床心理学専攻) 修了
2016年 目白大学大学院後期博士課程 心理学研究科 修了
現在:信州大学学生相談センター障害学生支援室長
平成27年度日本カウンセリング学会 学校カウンセリング―松原記念賞受賞
目次を表示します。

 まえがき
第Ⅰ部 大学生のADHDに関する研究動向(研究1)
 第1章 日本の大学における発達障害学生の現状
 第2章 ADHDの概念
  第1節 ADHDの定義
  第2節 行動特性としてのADHD特性
 第3章 青年期および成人期のADHDの特徴
  第1節 ADHDの診断と有病率(疫学)
  第2節 青年期・成人期のADHDの臨床像
  第3節 青年期・成人期のADHDの治療
  第4節 青年期・成人期のADHDの評価
 第4章 大学生のADHD
  第1節 大学生のADHDに関する海外の研究動向
   第1項 ADHD大学生の特性とアセスメントに関する領域
   第2項 大学生活への適応に関する領域
   第3項 支援・治療に関する領域
  第2節 ADHD学生に関する研究動向(日本)
   第1項 日本の大学におけるADHD学生数
   第2項 日本におけるADHD学生の現状
   第3項 ADHD学生の進路決定の状況
   第4項 大学生のADHD特性に関する先行研究
第Ⅱ部 本研究の目的と基本概念の定義
 第5章 本研究の目的と基本概念の定義
  第1節 本研究の目的
  第2節 本研究の仮説モデル
  第3節 本研究の基本概念の定義
  第4節 本研究の意義
第Ⅲ部 調査研究
 第6章 尺度の作成(研究2)
  第1節 目的
  第2節 方法
  第3節 結果と考察
   第1項「ADHD特性尺度」の確認
    1.質問項目の検討
    2.妥当性および信頼性の検討
    3.尺度得点の算出
   第2項 「大学生活上の困難尺度」の作成
    1.質問項目の検討
    2.妥当性および信頼性の検討
    3.尺度得点の算出
   第3項 心理社会的発達課題の達成感
    1.質問項目の検討
    2.妥当性および信頼性の検討
    3.尺度得点の算出
   第4項 「進路決定状況尺度」の作成
    1.項目の再検討
    2.妥当性および信頼性の検討
    3.尺度得点の算出
   第5項 本研究で使用する尺度のまとめ
    1.項目数,範囲,平均,標準偏差,α係数
    2.性差
 第7章 セルフレポートによる大学生のADHD特性の特徴(研究3)
  第1節 分布の特徴
   第1項 目的
   第2項 方法
   第3項 結果と考察
    1.全体の傾向
    2.性別による差
  第2節 ADHDサブタイプの特徴
   第1項 目的
   第2項 方法
   第3項 結果と考察
 第8章 大学生のADHD特性が進路決定におよぼす影響(研究4~6)
  第1節 大学生のADHD特性が大学生活の困難さに与える影響(研究4)
   第1項 目的
   第2項 結果と考察
    1.仮説の検証
    2.仮説モデルの検討
  第2節 大学生のADHD特製が,直接または大学生活における適応状況を通して,進路決定に与える影響の検討(研究4)
   第1項 目的
   第2項 結果と考察
    1.仮説の検証
    2.仮説モデルの検討
  第3節 大学生のADHD特性が,心理社会的不適応感や大学生活上の困難を介して進路決定状況に与える影響の研究(研究5)
   第1項 目的
   第2項 結果と考察
    1.仮説モデルの検討
  第4節 第Ⅲ部のまとめ
第Ⅳ部 ADHD学生に対する支援
 第9章 ADHD学生に対する支援の現状
  第1節 米国における発達障害のある大学生に対する支援
  第2節 日本における発達障害のある大学生への支援
  第3節 ADHDのある大学生に対する支援方法
  第4節 ADHD特性を意識した進路決定の支援 
 第10章 注意に困難さのある大学生への支援プログラム開発の試み(研究7)
  第1節 目的
  第2節 方法
  第3節 結果
  第4節 考察
  第5節 今後の課題
  第6節 第Ⅳ部のまとめ 
第Ⅴ部 総括
 第11章 総合考察および今後の課題
  第1節 本研究の総括および総合考察
  第2節 今後の課題
 引用文献
 資料
著者篠田直子 著
発行年月日2018年02月20日
頁数184頁
判型 A5
ISBNコード978-4-7599-2194-6

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