博士論文・心理学・教育学など書籍・学術出版社|(株)風間書房

源氏物語の「表現」を読む

定価: 9,900 (本体 9,000 円+税)

源氏物語の表現世界を精確に読み解く。自然把握の方法をはじめ、冒頭文の表現、植物のイメージと結びついた人物造型、空蝉造型の特異性等について論じた好著。
目次を表示します。

第一章 「をかし」い自然と「ただならぬ」自然
      ―源氏物語の自然把握の方法について―
 一 枕草子一段・「秋」の章節の読みと比較して
 二 源氏物語の「をかし」い自然
 三 「帚木」巻・「月は有明にて光をきまれるものから…」を読む
 四 源氏物語の「ただならぬ」自然
 五 「霧」のイメージ
第二章 源氏物語冒頭文を読む
 一 源氏物語冒頭文の表現Ⅰ
      ―文の構造という視点から―
 二 源氏物語冒頭文の表現Ⅱ
      ―副詞「いと」の機能を中心に―
第三章 源氏物語の花々
      ―人物造型試論―
 一 「梅」「桜」「柳」のイメージ
 二 源氏物語の「橘」
 三 「山吹」のイメージ
 四 源氏物語の「藤」
      ―「柳」との関連において―
第四章 「空蝉」の物語 
      ―空蝉造型の特異性について―
初出一覧
著者藤田加代 著
発行年月日1999年05月31日
頁数300頁
判型 A5
ISBNコード978-4-7599-1153-4