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情報教育の成立・展開期におけるカリキュラム評価

定価: 8,250 (本体 7,500 円+税)

初等中等教育の情報教育カリキュラム(成立・展開期)を20年以上の長期的な学習者の意識調査と国際比較を通して評価し、今後の方向性を体系的に考究した書。

【著者略歴】
本村猛能(もとむら たけのり) 第1章~第12章(執筆責任者・筆頭)
現職:日本工業大学共通教育学群 教授 博士(学校教育学)
専門分野:情報教育学,技術教育学,教育工学
略歴:
1980年 長崎大学教育学部卒業
1983年 東京学芸大学大学院教育学研究科修士課程及び研究生修了
2016年 兵庫教育大学大学院連合学校教育学研究科 研究生修了
1983-1990年 東京都内公立中学校 教諭
1990-1991年 筑波大学附属坂戸高等学校 文部教官教諭
1991-1996年 川村学園女子大学教育学部情報教育学科 専任助手
1996-1998年 川村学園女子大学教育学部情報教育学科 専任講師
1998-2007年 川村学園女子大学教育学部情報コミュニケーション学科 
助教授
2007-2011年 川村学園女子大学教育学部情報コミュニケーション学科 
教授
2008-2011年 川村学園女子大学教育学部児童教育学科 教授(兼任)
2011-2018年 群馬大学教育学部,同大学院教育学研究科 教授
2018年より現職 
2016年 博士(学校教育学)兵庫教育大学大学院連合学校教育学研究科

森山 潤(もりやま じゅん) 第1章~第12章(共同執筆・監修)
現職:兵庫教育大学大学院学校教育研究科 教授 博士(学校教育学)
専門分野:情報教育学,技術教育学,教育工学
略歴:
1990年 京都教育大学教育学部卒業
1995年 京都教育大学大学院教育学研究科(修士課程)修了
1990-1994年 京都市立中学校 教諭
1995-1998年 京都教育大学大学院教育学部附属京都中学校 教諭
1995-1997年 国立教育研究所 教育情報資料センター 共同研究員 
1998-2003年 信州大学教育学部 助教授
2003-2006年 兵庫教育大学学校教育学部 助教授
2007-2010年 兵庫教育大学大学院学校教育研究所 准教授
2011年より現職 
2002年 博士(学校教育学)兵庫教育大学大学院連合学校教育学研究科 
目次を表示します。

第1章 緒論
 1.1 研究の目的
 1.2 研究の背景
  1.2.1 情報教育の概念
  1.2.2 情報教育の成立過程
 1.3. 先行研究の整理
  1.3.1 カリキュラムの考え方
  1.3.2 情報教育のカリキュラムに関する先行研究の整理
 1.4 問題の所在
 1.5 研究のアプローチと本書の構成
  1.5.1 研究のアプローチ
  1.5.2 本書の構成

第2章 情報教育成立期における学習者の情意面の評価の試み
 2.1 目的
 2.2 ファジイ分析
 2.3 方法
  2.3.1 調査対象
  2.3.2 履修した情報教育の内容
  2.3.3 履修後の調査
 2.4 結果及び考察
  2.4.1 情報教育に対する学習者による評価
  2.4.2 情報教育履修後の学習者の情意面の評価
  2.4.3 考察
 2.5 まとめ

第3章 情報教育成立期における学習者のレディネスと履修による
   イメージの変容
 3.1 目的
 3.2 方法
  3.2.1 調査対象
  3.2.2 レディネス調査
  3.2.3 履修した情報教育の内容
  3.2.4 履修後の調査
 3.3 結果及び考察
  3.3.1 レディネスの検討
  3.3.2 情報教育履修後の学習者による評価
  3.3.3 情報教育履修後の学習者の情意面の評価
 3.4 考察
 3.5 まとめ

第4章 情報教育成立期における学習者の情報リテラシーの評価
 4.1 目的
 4.2 方法
  4.2.1 調査対象
  4.2.2 履修した情報教育の内容
  4.2.3 調査票及び評価項目
  4.2.4 分析方法
 4.3 結果及び考察
  4.3.1 評価票の妥当性の確認
  4.3.2 情報教育履修前後のファジイ分析と因子分析
  4.3.3 学習者による自己評価と指導者による評価との関連性
  4.3.4 考察
 4.4. まとめ

第5章 情報教育展開期の学習者によるカリキュラム評価
 5.1 目的
 5.2 方法
  5.2.1 ブルーム評価理論での情報教育の評価の考え方
  5.2.2 調査対象及び調査内容
  5.2.3 履修した情報教育の内容
  5.2.4 分析のための評価票
  5.2.5 分析方法
 5.3 結果及び考察
  5.3.1 中学校情報必須用語の認知度調査結果
  5.3.2 高等学校情報必須用語の認知度調査結果
  5.3.3 高等学校情報教育に対するイメージ
  5.3.4 考察
 5.4 まとめ

第6章 情報教育展開期のカリキュラムにおける学習者の反応の
   経時的変化
 6.1 目的
 6.2 方法
  6.2.1 中高生に対する情報教育の認知度とイメージの調査
  6.2.2 調査対象及び調査内容
 6.3 結果及び考察
  6.3.1 中学生の情報教育の認知度とその構造化
  6.3.2 高校生の情報教育の認知度とその構造化
  6.3.3 中高生に対する情報教育に関するイメージ
  6.3.4 考察
 6.4 まとめ

第7章 職業教育における情報教育のカリキュラムに対する
   学習者の反応の経時的変化
 7.1 目的
 7.2 分析方法
  7.2.1 教科「情報」の設置前後における8年間の継続した情報教育
    の調査
  7.2.2 調査対象及び調査内容
  7.2.3 分析方法
 7.3 結果及び考察
  7.3.1 クラスター分析による評価票の分析結果
  7.3.2 専門高校情報教育における学習者のイメージ
  7.3.3 考察
 7.4 まとめ

第8章 普通教育の情報教育に対する学習者の意識と知識に関する
   国際比較
 8.1 目的
 8.2 韓国・中国・インドネシア・スロベニアの情報教育の概要
  8.2.1 韓国・中国・インドネシア・スロベニアの情報化の進展状況
  8.2.2 韓国における情報教育
  8.2.3 中国における情報教育
  8.2.4 インドネシアにおける情報教育
  8.2.5 スロベニアにおける情報教育
  8.2.6 日本・韓国・中国・インドネシア・スロベニアの情報教育の
      状況の差違
 8.3 方法
  8.3.1 調査対象
  8.3.2 調査項目
  8.3.3 履修した情報教育の内容
  8.3.4 手続き
 8.4 結果及び考察
  8.4.1 調査対象者の状況
  8.4.2 情報関連用語の認知度
  8.4.3 情報活用能力に対する習得意欲
  8.4.4 考察
 8.5 まとめ

第9章 普通教育の情報教育に対する学習者のカリキュラム・
   イメージに関する国際比較
 9.1 目的
 9.2 方法
  9.2.1 調査の時期と対象
  9.2.2 調査項目及び分析方法
 9.3 結果及び考察
  9.3.1 情報教育のカリキュラムに関する学習者のイメージに対する
      因子分析
  9.3.2 中学生の情報教育に対するカリキュラム・イメージ因子の
     国間比較
  9.3.3 高校生の情報教育に対するカリキュラム・イメージ因子の
     国間比較
  9.3.4 カリキュラム・イメージに対する因子別尺度平均値の比較
  9.3.5 考察
 9.4 まとめ

第10章 専門高校の情報教育に対する学習者の反応に関する
   国際比較
 10.1 目的
 10.2 方法
  10.2.1 調査対象
  10.2.2 調査項目
  10.2.3 履修した情報教育の内容
  10.2.4 分析方法
 10.3 結果及び考察
  10.3.1 フェイスシートの比較結果
  10.3.2 情報関連用語の認知度
  10.3.3 情報教育に関する学習者のイメージ
  10.3.4 考察
 10.4 まとめ

第11章 総合的考察
 11.1 目的
 11.2 専門高校(工業)におけるカリキュラム・イメージ因子の
     時系列的な変遷
  11.2.1 成立期
  11.2.2 展開期
 11.3 中学校及び普通高校におけるカリキュラム・イメージ因子の
     時系列的な変遷
  11.3.1 成立期
  11.3.2 展開期
 11.4 我が国における情報教育の課題と展望

第12章 結論及び今後の課題
 12.1 本研究で得られた知見の整理
  12.1.1 情報教育成立期における学習者の情意面の評価の試み
  12.1.2 情報教育成立期における学習者のレディネスと履修による
       イメージの変容
  12.1.3 情報教育成立期における学習者の情報リテラシーの評価
  12.1.4 情報教育展開期の学習者によるカリキュラム評価
  12.1.5 情報教育展開期のカリキュラムにおける学習者の反応の
       経時的変化
  12.1.6 職業教育における情報教育のカリキュラムに対する学習者
       の反応の経時的変化
  12.1.7 普通教育の情報教育に対する学習者の意識と知識に関す
       る国際比較
  12.1.8 普通教育の情報教育に対する学習者のカリキュラム・イ
       メージに関する国際比較
  12.1.9 専門高校の情報教育に対する学習者の反応に関する国際
       比較
  12.1.10 総合的考察
 12.2 結論
 12.3 今後の情報教育カリキュラムへの示唆
 12.4 今後の課題

参考文献
本研究に関連する学術論文
謝辞
著者本村猛能・森山潤 著
発行年月日2018年11月30日
頁数264頁
判型 A5
ISBNコード978-4-7599-2245-5

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