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生態学的言語論が語る学びの未来

定価: 7,150 (本体 6,500 円+税)

言語教育研究の理論と実践を包括。多様性の許容・均衡性の配慮・持続可能性の追求について考察し、生態学的言語論の構築と実証を行う。

【著者略歴】
宇都宮裕章(うつのみや ひろあき)

静岡大学学術院教育学領域教授(教育言語学)。主な著書に『教育言語学論考―文法論へのアンチテーゼと意味創りの教育』(2006年, 風間書房)、『生態学が教育を変える―多言語社会の処方箋』(2009年, ふくろう出版)、『対話でみがくことばの力―互いの異なりを活かすグループワーク26』(2010年, ナカニシヤ出版)、『新ことば教育論―いのち・きもち・だいちの考察』(2011年, 風間書房)などがある。
目次を表示します。

第1章 研究概要
 1.1 背景
 1.2 日的
 1.3 用語

第2章 言語と教育を繋ぐ視座の萌芽
 2.1 変化への注視
 2.2 理論と実践
 2.3 能力と状況
 2.4 個人と社会

第3章 生態学的言語論
 3.1 言語形成への生態学的アプローチ
  3.1.1 言語の動的側面
  3.1.2 記号過程と言語形成
  3.1.3 アフォーダンスと意味
  3.1.4 相互作用
  3.1.5 行動と主体変容
  3.1.6 記号過程の全体像
 3.2 生態学的言語論の方法
  3.2.1 意味と教育の接点
  3.2.2 対話と教育の接点

第4章 意味分析の実際
 4.1 言語形成についての意味分析
  4.1.1 数量詞
  4.1.2 格助詞
  4.1.3 言語規範に対する考え方
 4.2 主体変容ついての意味分析
  4.2.1 学習者分類の問題点
  4.2.2 学習者の意味
  4.2.3 学習者の変容
  4.2.4 学習者理解という支援者の行動
 4.3 実践場面についての意味分析
  4.3.1 場面変化の過程
  4.3.2 意味づくりの学習
  4.3.3 意味としての評価

第5章 生態学的言語論と教育実践
 5.1 多様性・均衡性・持続可能性
  5.1.1 出来事間の連続性
  5.1.2 体制整備からの脱却
  5.1.3 生態学的教育目標
 5.2 実践場面としての言語活動
  5.2.1 こえの素材
  5.2.2 教科学習の中の言語活動
  5.2.3 協働学習が意味するもの
   5.2.3.1 主言語の授業
   5.2.3.2 非主言語の授業
 5.3 言語形成における媒介
  5.3.1 専有の発生と相互作用・対話・意味づくり
  5.3.2 創発するカリキュラムとシラバス
  5.3.3 仲介者としての支援者
  5.3.4 媒介物としての教材

第6章 結論と展望

付記
引用文献
索引
謝辞
著者宇都宮裕章 著
発行年月日2018年11月15日
頁数304頁
判型 A5
ISBNコード978-4-7599-2236-3

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