三条西実隆と古典学 〔改訂新版〕
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序説
第一部 三条西実隆の評伝
第一章 実隆の少年期
第一節 実隆誕生
第二節 実隆の少年時代
第二章 実隆の青年期
第一節 二十代前半
1 文明六年
2 文明七年
3 文明八年
4 文明九年
5 文明十年
第二節 二十代後半
1 文明十一年
2 文明十三年
3 文明十五年
第三章 実隆の壮年期
第一節 三十代前半
1 文明十六年
2 文明十七年
3 文明十八年
4 文明十九年(長享元年)
5 長享二年
第二節 三十代後半
1 長享三年(延徳元年)
2 延徳二年
3 延徳三年
4 延徳四年(明応元年)
5 明応二年
第三節 四十代前半
1 明応三年
2 明応四年
3 明応五年
4 明応六年
5 明応七年
第四節 四十代後半
1 明応八年
2 明応九年
3 明応十年(文亀元年)
4 文亀二年
5 文亀三年
第四章 実隆の老年期
第一節 五十代前半
1 文亀四年(永正元年)
2 永正二年
3 永正三年
4 永正四年
5 永正五年
第二節 五十代後半
1 永正六年
2 永正七年
3 永正八年
4 永正九年
5 永正十年
第三節 六十代前半
1 永正十一年
2 永正十二年
3 永正十三年
4 永正十四年
5 永正十五年
第四節 六十代後半
1 永正十六年
2 永正十七年
3 永正十八年(大永元年)
4 大永二年
5 大永三年
第五章 実隆の晩年期
第一節 七十代前半
1 大永四年
2 大永五年
3 大永六年
4 大永七年
5 大永八年(享禄元年)
第二節 七十代後半及び薨去まで
1 享禄二年
2 享禄三年
3 享禄四年
4 享禄五年(天文元年)
5 天文二年
6 天文三年
7 天文四年
8 天文五年
9 天文六年
第二部 三条西実隆の古典学
第一章 源氏物語の注釈活動とその周辺
第一節 実隆と河内本「源氏物語」
―「実隆公記」明応五年十月四日の条をめぐって―
第二節 三条西家証本「源氏物語」成立の背景と本文系統の考察
第三節 永正十年度の「源氏物語」講釈の素描
第四節 実隆の兼純への「源氏物語」講釈
第五節 実隆の最勝院東素経への「源氏物語」講釈
第六節 実隆と「源氏物語内不審抄出」
第七節 実隆と「三源一覧」
―「実隆公記」明応五年十月三日・十一月二十六日の条をめぐ
って―
第八節 第一次「弄花抄」から「細流抄」への道筋
第九節 朝倉本「弄花抄」
第十節 能登畠山義総への「源氏物語」・「桐壼巻聞書」・「桐壼愚
抄」送付
第十一節 詠源氏物語巻々和歌の系譜―源氏供養の伝流を軸として―
第十二節 実隆の「詠源氏物語巻々和歌」―文明十九年度の石山奉納を
めぐって―
第十三節 実隆の「詠源氏巻々和歌」の受容
―徳川大名柳沢吉里の「詠源氏巻々倭歌」―
第二章 古今伝の伝受から伝授へ
第一節 古今伝授の発生―本居宣長の批判を中心に―
第二節 古今伝授における「切紙」と「裏説」について
第三節 東常縁の宗紙への古今伝授―宣長の批判は正当か―
第四節 宗祇の実隆への古今伝授―伝授前歌学教育の実例を中心に―
第五節 実隆相伝の「宗祇法師古今集聞書切紙」
―古今伝・伝授者と伝受者―
第六節 実隆の玄清への古今伝授―「古今伝授切紙(一種)」を手掛か
りに―
第七節 実隆の後奈良院への古今伝授―その実態と意義―
第八節 実隆の最勝院東素経への古今伝授
付節 常庵龍崇と饅頭屋林宗二―系譜上に見る古今伝受と「林逸抄」―
第三章 伊勢物語本文の伝流
第一節 定家自筆伊勢物語―天福本・武田本の誕生―
第二節 武田本伊勢物語の伝流経路(一)―足利将軍家から細川幽斎
まで―
第三節 武田本伊勢物語の伝流経路(二)―細川幽斎から徳川将軍家
まで―
第四節 天福本伊勢物語の伝流
第五節 実隆の伊勢物語講釈と使用テキスト
第四章 古典学の継承と展開
第一節 源氏物語諸問題の探索
1 「弄花抄」所引の「一答」と源氏三箇大事の間に―兼良と宗祇と
肖柏と―
2 橋本公夏と源氏物語―「十輪院内府記」文明十七年十一月一日の
条をめぐって―
3 源典侍所持の扇
4 揚名介事一紙
5 源氏和歌抄出御本
6 宗長所持本「紫塵愚抄」
7 粟屋親栄と源氏物語と河海抄
8 実隆の源氏物語売却―永正三年八月度―
9 実隆の「河海抄」・「花鳥余情」書写
10 「弄花抄」の呼称
11 実隆と「夢庵聞書」
12 三条西家本源氏物語書写―永正十七年度の書写をめぐって―
13 公条の両親王への源氏講釈
14 畠山義総と「帚木抄」
15 実枝本源氏物語の成立
第二節 古今伝授と古今集注釈の周辺
1 冷泉流古今伝の一挿話
2 宗祇法師抄古今序聞書
3 古今伝授の増補
4 宗祇の近衛尚通への古今伝授
5 宗祇提供の為忠奥書古今集
6 浄弁筆古今集
7 嘉禄本古今集
8 古今注秘抄
9 波々伯部正盛と古今伝授
第三節 古典籍への広がり
1 知良奴桜
2 連歌十問最秘抄
3 大鏡
4 竹取物語・箱屋刀自物語
5 新勅撰集
6 土左日記
7 続千載集
8 同名々所と同名々所部類
9 ちらぬ桜と銘トハスカタリ
10 和泉式部日記
11 伏見院比女房百首懐紙
12 松風要抄
13 園太暦
14 禁裏三十六番歌合
15 後鳥羽院御置文、御手印等
16 続古今集
17 令抄
18 勅撰和歌集
(一)書写の部
(二)校合の部
19 漢書・後漢書
20 水鏡
21 金沢文庫本躬恒集
22 両人千句
23 枕草子
24 宮河歌合
25 名寄
26 装束抄
27 御注孝経
第四節 考証と人物点描
1 玉津嶋説話
2 方言
3 宗祇の居所―宗祇終鳶の記事を手掛かりに―
4 後小松院伝授箏勅第曲
5 関白家北政所―九条保子の場合―
6 一向一揆―永正三年度のそれをめぐって―
7 甘露寺家と朝倉家
8 智閑法師
9 定家―二百七十六年忌を中心に―
三条西実隆文芸略年譜
収録既発表論文
人名、書名・事項索引
あとがき
補注篇
補説篇
第一節 後土御門院の即位―実隆の時代を鮮明にするために―
第二節 後土御門院の追号―「後法興院記」を中心に―
第三節 文明六年時の実隆―「実隆公記」起筆年を鮮明にするために―
第四節 三条西家流注釈書所引の源氏物語本文―帚木巻の一異文処理を
中心に―