博士論文・心理学・教育学など書籍・学術出版社|(株)風間書房

平安文学の謎解き

物語・日記・和歌

定価: 3,850 (本体 3,500 円+税)

長年にわたり平安文学および和歌史の周辺において、独自の視点から問題を提起し続けた著者の珠玉の論考を集成。二条后物語、蜻蛉日記、公任卿集などの論を収録。

【著者略歴】

後藤祥子(ごとう しょうこ)

昭和13年生まれ
昭和36年 日本女子大学文学部国文学科卒業
昭和38年 東京大学大学院人文科学研究科国語国文学専攻修士課程修了
昭和42年 同博士課程単位取得満期退学
日本女子大学文学部助手、助教授、教授を経て
平成13年 日本女子大学学長
平成19年 日本女子大学名誉教授
平成21年 日本女子大学教育文化振興桜楓会理事長

主要図書
<単著>『源氏物語の史的空間』昭和61年 東京大学出版会/『私家集
注釈叢刊6 元輔集注釈』平成6年 貴重本刊行会
<共編著>橋本不美男・後藤祥子著『袖中抄の校本と研究』昭和60年 
笠間書院/和歌文学論集編集委員会編『和歌文学論集1~10』平成3 年
~8 年 風間書房/犬養廉・後藤祥子・平野由紀子校注『新日本古典文
学大系28 平安私家集』平成6 年 岩波書店/小町谷照彦・後藤祥子校
注・訳『新編日本古典文学全集29、30 狭衣物語1、2』平成11年、13年
小学館/後藤祥子編『王朝和歌を学ぶ人のために』平成9 年 世界思想
社/後藤祥子編『平安文学と隣接諸学6 王朝文学と斎宮・斎院』平成
21年 竹林舎/他
目次を表示します。
物語とその周辺
 二条后物語の成立
 伊勢物語成立の意義
 光源氏の原像
 中川の宿―「帚木」巻読解―
日記・家集
 秘められたメッセージ―『蜻蛉日記』の消息の折り枝―
 『和泉式部日記』前史―為尊親王伝の虚実―
 紫式部日記の解釈一つ―「御格子まゐりなばや」―
 平安女歌人の結婚観―私家集を切り口に―
 更級日記の陰画
 清原元輔の晩年―「無常所」をめぐって―
 清少納言の居宅―『公任卿集』注釈余滴―
和歌史の周辺
 河原の院「塩釜」庭園の命名者
 平安の万葉二題―山口女王歌と「をはただ」―
 『秘府本万葉集抄』の作者
 女流による男歌―式子内親王歌への一視点―
あとがき
引用文献著者索引
著者後藤祥子 著
発行年月日2019年10月31日
頁数266頁
判型 A5
ISBNコード978-4-7599-2293-6