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具体例を用いる学習に関する心理学的研究

定価: 6,050 (本体 5,500 円+税)

学習者が自ら具体例を作成する例生成方略の有効性を、学習方略についての先行研究の概観、質問紙調査、実証的研究から明らかにすることを試みた。

【著者略歴】
押尾 恵吾(おしお けいご)

2012年3月 早稲田大学人間科学部 卒業
2018年9月 法政大学大学院人文科学研究科博士後期課程修了
現在 東京学芸大学次世代教育研究推進機構 特任助教
博士(心理学)
目次を表示します。

第1章 現状の学校教育において学習者に求められる能力
 第1節 教科汎用的能力の必要性
 第2節 学習方略研究の概観
 第3節 本章のまとめ

第2章 学習方略の教科横断的検討
 第1節 目的
 第2節 研究1:特定教科場面における学習方略の使用頻度および有効性の認知
 第3節 研究2:一般的な学習傾向と特定科目の方略使用の関連
 第4節 第2章のまとめ

第3章 具体例の生成が宣言的知識の符号化を促進する認知過程について
 第1節 例生成という学習に着目する必要性
 第2節 例生成がもつ学習効果についての理論的説明
 第3節 本章から明らかになった検討すべき課題

第4章 例生成と例呈示の比較検討
 はじめに
 第1節 研究3:例生成研究に用いる材料作成
 第2節 研究4:例生成が用語名と定義の学習に与える影響
 第3節 研究5:関連語の生成が新奇語と日本語の対連合に与える影響
 第4節 研究6:具体語の生成が新奇語と抽象度の高い日本語の対連合に与える影響

第5章 全体的考察
 第1節 実践的かつ教科汎用的な学習方略としての例生成
 第2節 教育心理学および認知心理学における例生成の意義
 第3節 本論文の限界と今後の展望

引用文献

Appendix
1.第2章(研究1,2)で用いられた質問紙尺度の項目
2.第4章第2節(研究4)で用いられた心理学用語
3.第4章第4節(研究6)で用いられた材料

初出一覧
謝辞
著者押尾恵吾 著
発行年月日2021年02月28日
頁数180頁
判型 A5
ISBNコード978-4-7599-2363-6