自己概念から考えるリーダーシップ
リーダーの多面的自己概念と発達に関する心理学的研究
定価:
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序論
1節 プロローグ
2節 「リーダーシップ」はいつ頃誕生したか
3節 リーダーシップはどのように定義されてきたか
4節 本書の目的
5節 本書の構成
1章 これまでのリーダーシップ論には何が足りなかったのか
1節 リーダーシップは心理学でどのように研究されてきたか
2節 リーダーシップ論の「空白」
3節 「一将巧なりて万骨枯る」
4節 リーダーシップの時間軸:優秀なリーダーは「いる」のではなく,「なる」ものだ
2章 リーダー発達の視点からリーダーシップを考える
1節 リーダー発達(leader development)とは
2節 リーダー発達が求められる背景
3節 リーダーの発達的変容はなぜ必要なのか
4節 リーダーの転機は段階的に訪れる
5節 リーダー発達を促す試み
3章 リーダーの自己概念とリーダー発達
1節 リーダー発達についての心理学的研究のこれまで
2節 リーダーシップ研究におけるリーダー発達の位置づけ
3節 リーダーの自己概念およびリーダー・アイデンティティ
4節 リーダーの自己概念からみたリーダー発達
5節 リーダー・アイデンティティからみたリーダー発達
6節 自己複雑性からみたリーダーシップ
7節 リーダーの自己概念が変わることの意義
4章 実証研究1:的確なリーダー行動に自己概念はどう影響するか―多水準自己概念がリーダー行動に及ぼす影響―
1節 序論
2節 研究1
3節 研究2
4節 全体討論
5章 実証研究2:どうすれば多様な自己概念を獲得できるか―従業員の自己覚知を促す企業研修による自己概念の変容―
1節 目的
2節 研究1
3節 研究2
4節 全体考察
6章 実証研究3:自己複雑性は変革型リーダーシップを促すか
1節 自己複雑性からみたリーダーシップ
2節 本研究における仮説
3節 方法
4節 結果
5節 考察
7章 リーダー発達研究の今後の展開
1節 本書の要約
2節 本書で示された研究成果の意義
3節 リーダー発達の研究方法における問題点と課題
4節 リーダー発達の研究の分析方法における問題点と課題
5節 今後のリーダー発達研究に求められること
8章 リーダー発達研究から学ぶべきこと
1節 リーダー役は誰にでも回ってくる
2節 「反」リーダー発達:それでも私は変わりたくない!
3節 職場のリーダーは過酷だから……
4節 なりたくなかった管理職になって得られること
5節 人生の転機が来たときのために
エピローグ
1節 書店の風景
2節 リーダーシップとポピュリズム
3節 認知的アプローチが示唆すること
4節 われわれが望む「優れたリーダー」はいなかった:リーダーシップの幻想
5節 社会的共有物としてのカリスマ的リーダーシップ
6節 認知的アプローチが政治的リーダーのあり方に警鐘すること
7節 リーダーシップ論に,もっと「科学」を!
引用文献
謝辞
付録
付録1 Johnson et al.(2006)によるLSCSを構成する項目群
付録2 Steffens et al.(2014)によるILIを構成する項目群
付録3 6章で用いられた自己複雑性に関する教示と調査項目例