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概念カテゴリー化学習の理論と実践

小学校社会科カリキュラム開発を視野に

定価: 8,250 (本体 7,500 円+税)

社会科概念学習の新たな方法理論として「概念カテゴリー化学習」を提起。認知機能のカテゴリーとなる概念の名辞を探究する授業や学習指導過程を示しカリキュラムにも言及。

新谷和幸(にいや かずゆき)
1974年8月 広島県広島市に生まれる。
1998年3月 兵庫教育大学学校教育学部教科領域教育専修社会系コース卒業 
 学士(学校教育学)
2000年3月 兵庫教育大学大学院学校教育研究科教科領域教育専攻修了
 修士(学校教育学)
2000年4月 広島市立牛田小学校教諭 
2004年4月 広島大学附属東雲小学校教諭
2018年3月 広島大学大学院教育学研究科博士課程後期学習開発専攻修了
 博士(教育学)
2018年4月 広島大学教育学部客員准教授
2019年4月 長崎大学大学院教育学研究科准教授 長崎大学教育学部准教授(兼任)
目次を表示します。

序章 本研究の目的と意義
 第1節 研究の動機と目的
 第2節 研究の意義と内容構成
  1 本研究の特質と意義
  2 研究方法と内容構成

第1部 「概念カテゴリー化学習」の理論と方法

第1章 概念の名辞を探究する意義
 第1節 概念の名辞と命題の関係性
 第2節 カテゴリー化における概念の名辞の役割
 第3節 学習対象となる概念とその選択規準

第2章 「概念カテゴリー化学習」の学習方法理論
 第1節 類推一同定によるカテゴリー化の手法
 第2節 カテゴリーの階層性に着目した「概念のカテゴリー化」
 第3節 「概念のカテゴリー化」で扱う概念と類型
  1 具体一具体型
  2 具体一抽象型
  3 抽象一具体型
  4 抽象一抽象型
 第4節 児童の発達段階と「概念のカテゴリー化」で扱う類型

第3章 「概念カテゴリー化学習」の学習指導過程論
 第1節 学習方法理論を生かすための方途
  1 有意味受容学習における先行オーガナイザーと社会科との関連
  2 先行オーガナイザーの観点による学習方法理論の検討
 第2節 学習指導過程と各段階の内容構成
  1 先行オーガナイザー形成過程
  2 概念カテゴリー化過程
  3 概念有用性認識過程

第Ⅱ部 「概念カテゴリー化学習」の授業開発と実践

第4章 「具体一具体型」の授業モデルと分析
 第1節 「具体一具体型」授業の特徴と授業開発の視点
 第2節 「具体一具体型」の授業モデル
  1 単元「黒鯛いっタイどうなるの!?」の内容構成
   1-1 概念「特産物」を学ぶ意義
   1-2 学習材「広島の黒鯛」の設定と概念「特産物」との関連
  2 単元における「概念のカテゴリー化」
  3 単元における学習指導過程と学習指導計画
   3-1 「先行オーガナイザー形成過程」
   3-2 「概念カテゴリー化過程」
   3-3 「概念有用性認識過程」
  4 単元「黒鯛いっタイどうなるの!?」の授業開発
   4-1 指導目標
   4-2 単元の構成と展開
 第3節 「具体一具体型」の授業実践に関する分析
  1 授業記録による分析
  2 児童の記述内容による分析

第5章 「具体一抽象型」の授業モデルと分析
 第1節 「具体一抽象型」授業の特徴と授業開発の視点
 第2節 「具体一抽象型」の授業モデル
  1 単元「世界のMAZDA」の内容構成
   1-1 概念「信頼」を学ぶ意義
   1-2 学習材「マツダ」の設定と概念「信頼」との関連
  2 単元における「概念のカテゴリー化」
  3 単元における学習指導過程と学習指導計画
   3-1 「先行オーガナイザー形成過程」
   3-2 「概念カテゴリー化過程」
   3-3 「概念有用性認識過程」
  4 単元「世界のMAZDA」の授業開発
   4-1 指導目標
   4-2 単元の構成と展開
 第3節 「具体一抽象型」の授業実践に関する分析
  1 授業記録による分析
  2 児童の記述内容による分析

第6章 「抽象一具体型」の授業モデルと分析
 第1節 「抽象一具体型」授業の特徴と授業開発の視点
 第2節 「抽象一具体型」の授業モデル
  1 単元「正義の見方!?アンパンマン」の内容構成
   1-1 概念「正義」を学ぶ意義
   1-2 学習材「アンパンマン」の設定と概念「正義」との関連
  2 単元における「概念のカテゴリー化」
  3 単元における学習指導過程と学習指導計画
   3-1 「先行オーガナイザー形成過程」
   3-2 「概念カテゴリー化過程」
   3-3 「概念有用性認識過程」
  4 単元「正義の見方!?アンパンマン」の授業開発
   4-1 指導目標
   4-2 単元の構成と展開
 第3節 「抽象一具体型」の授業実践に関する分析
  1 授業記録による分析
  2 児童の記述内容による分析

第7章 「抽象一抽象型」の授業モデルと分析
 第1節 「抽象一抽象型」授業の特徴と授業開発の視点
 第2節 「抽象一抽象型」の授業モデル
  1 単元「万博から見る日本の復興」の内容構成
   1-1 概念「復興」を学ぶ意義
   1-2 学習材「日本万国博覧会」の設定と概念「復興」との関連
  2 単元における「概念のカテゴリー化」
  3 単元における学習指導過程と学習指導計画
   3-1 「先行オーガナイザー形成過程」
   3-2 「概念カテゴリー化過程」
   3-3 「概念有用性認識過程」
  4 単元「万博から見る日本の復興」の授業開発
   4-1
   4-2 単元の構成と展開
 第3節 「抽象一抽象型」の授業実践に関する分析
  1 授業記録による分析
  2 児童の記述内容による分析

終章 概念の名辞を基盤とした小学校社会科カリキュラムの検討と今後の課題
 第1節 本研究の要約
 第2節 「概念カテゴリー化学習」に対応した小学校社会科カリキュラムの基本的視座と構造
  1 小学校社会科カリキュラム構成の視点
  2 小学校社会科カリキュラムの基本構造と全体構造
 第3節 今後の研究課題

参考文献
あとがき
著者新谷和幸 著
発行年月日2022年01月31日
頁数330頁
判型 A5
ISBNコード978-4-7599-2412-1