海軍飛行予科練習生の研究
軍関係教育機関としての制度的位置とその戦後的問題
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序章 本研究の目的と課題
第一節 問題の所在と研究の目的
第二節 先行研究の検討
第一項 学校と軍隊の関係に関する研究
第二項 軍関係教育機関の歴史的研究
第三項 文部省以外の省庁が所管する教育機関に関する歴史的研究
第三節 研究の課題と方法
第四節 全体の構成
第一章 海軍飛行予科練習生制度発足の経緯と背景
―海軍航空学校と海軍練習航空隊をめぐる議訟甲―
第一節 海軍航空学校案の立案とその特徴
第一項 臨時潜水艇航空機調査会による立案
第二項 臨時潜水艇航空機調査会案の特徴
第二節 海軍航空学校案をめぐる議論とその変化
第一項 欧米における航空学校への派遣調査
第二項 人事局と軍務局の海軍航空学校案
第三節 海軍航空学校案の廃案と新制度の提案
第一項 海軍航空学校と海軍航空隊練習部の相克
第二項 「航空科士官」の提案
第四節 海軍飛行予科練習生制度の発足とその性格
第一項 海軍飛行予科練習生制度の発足準備
第二項 海軍飛行予科練習生制度の性格
第五節小括
第二章 総力戦体制下における海軍飛行予科練習生制度の展開
―中等教育機関および将校養成機関との関係変容―
第一節 海軍飛行予科練習生制度をめぐる募集・志願・採用
第一項 志願案内書と受験雑誌
第二項 志願と採用の実態
第二節 甲種飛行予科練習生制度の発足とその性格
第一項 甲種飛行予科練習生制度発足の経緯と背景
第二項 甲種飛行予科練習生制度の性格
第三項 特務士官と士官の関係をめぐるジレンマ
第三節 航空兵力総動員体制下における立身出世
第一項 甲種飛行予科練習生募集方策の激化
第二項 海軍兵学校生徒と甲種飛行予科練習生の関係変容
第四節小括
第三章 戦後初期における旧軍関係教育機関出身者をめぐる施策
―中等・高等教育機関への転入学措置の形成過程―
第一節 優先的転入学の立案、審議、実施
第一項 陸海軍省の立案と審議
第二項 優先的転入学の実施
第二節優先的転入学から制限的入学へ
第一項 優先的転入学の廃止
第二項 制限的入学への移行
第三節 制限的入学をめぐるジレンマ
第一項 制限的入学の緩和へ
第二項 学校調査
第三項 教育基本法との関係
第四節小括
第四章 旧軍関係教育機関出身者をめぐる中等・高等教育機関の対応
―元海軍飛行予科練習生と一般生徒・学生の関係―
第一節高等教育機関の対応と旧軍関係教育機関出身者の動向
第一項 転入学試験の実施
第二項 一般学生と「ゾル」の関係
第三項 制限的入学の影響
第二節 中等教育機関の同盟休校をめぐる旧軍関係教育機関出身者の位置
第一項 旧軍関係教育機関出身者の復学と中等教育機関の受け入れ
第二項 同盟休校と復員生徒
第三節 中等教育機関における「予科練くずれ」へのまなざし
第一項 刺殺事件とその報道
第二項 リンチへの対応と上学年生支配
第四節小括
第五章 高度経済成長期における旧軍関係教育機関出身者の「学歴」認定問題
―元乙種飛行予科練習生をめぐる「軍歴」と「学歴」の関係―
第一節 「学歴」認定をめぐる制度構築
第一項 元海軍飛行予科練習生と再軍備
第二項 大学入学資格認定試験と大学入学資格検定
第三項 初任給、昇格、昇給等の実施細則と学歴免許等資格区分表
第二節 「学歴」認定問題の浮上と制度改正
第一項 元甲種飛行予科練習生の「学歴」認定
第二項 旧軍人団体による照会
第三項 引揚援護庁と文部省の対応
第三節 「学歴」請願運動の展開
第一項 予科練雄飛会と厚生省および文部省の交渉
第二項 「学歴」認定とその影響
第四節 海軍飛行予科練習生をめぐる集合的記憶の形成
第一項 慰霊活動の展開
第二項 冷戦体制下の想起と忘却
第五節 小括
終章 本研究のまとめと今後の課題
第一節 要約と考察
第二節 意義と課題
資料編
引用・参考文献一覧
あとがき
事項索引
人名索引