芸術療法における絵本や音楽を媒介とした人と人との「つながり」の研究
定価:
6,050
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5,500
円+税)
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刊行に寄せて(立命館大学大学院教授 増田梨花)
Ⅰ 序論
1-1 絵本や音楽とのであいと学びや実践
1-1-1 絵本や音楽を用いた実践
1-1-2 筆者のバックボーンとセラピストとしてのアイデンティティ
1-2 本書の着想に至った経緯
1-2-1 人と人との「つながり」とは
1-2-2 人には「つながり」が必要
1-2-3 多様性への気づきと絵本
1-3 本書の目的や構成と各事例の分析方法
1-3-1 本書の目的
1-3-2 本書の構成
1-3-3 各事例の分析方法
Ⅱ 芸術療法とは
2-1 芸術療法の定義
2-2 芸術療法の種類
2-2-1 コラージュ療法とその先行研究
2-2-2 描画療法とその先行研究
2-2-3 箱庭療法とその先行研究
2-2-4 読書療法とその先行研究
2-2-5 複数の芸術療法を行った研究
Ⅲ 音楽や絵本を用いた心理療法とは
3-1 音楽療法の概要と先行研究
3-1-1 音楽療法とは
3-1-2 音楽療法を用いた先行研究
3-2 絵本を用いた心理療法の概要と先行研究
3-2-1 絵本を活用した心理療法とは
3-2-2 絵本を活用した心理療法の先行研究
Ⅳ 教育領域における調査および実践
4-1 研究1:地方都市の小学校のLGBT校内研修会における実践・調査研究
4-1-1 なぜLGBTがテーマなのか
4-1-2 教育現場における問題
4-1-3 SCが実施した研修会
4-1-4 校内研修会の事前アンケートの結果
4-1-5 LGBT教育に必要なもの
Ⅴ 教育領域や福祉領域で芸術療法を用いた実践事例
5-1 研究2:スクールカウンセリングにおける芸術療法を用いた「あそび」と学校適応―Cさんの「グルグル」と「ペタペタ」から生まれた物語―
5-1-1 転校生のCさんの事例
5-1-2 母親面接とCさんの見立て
5-1-3 芸術療法を用いたCさんとの面接の経過
5-1-4 Cさんの面接経過からの考察
5-1-5 なぜ芸術療法がCさんに役立ったのか
6-1 研究3:小学校にて絵本の読み聞かせを用いた事例―絵本を通して多様性に触れる―
6-1-1 SCとして「多様性」を伝える
6-1-2 1冊の絵本とのであい
6-1-3 友人から教えてもらったこと
6-1-4 絵本を通して疑似体験をする
6-1-5 子どもたちの声
6-1-6 絵本を通して「つながる」
7-1 研究4:高齢者施設にて絵本の読み聞かせと音楽の合唱活動を用いた事例
7-1-1 福祉領域における絵本と音楽の活用
7-1-2 「絵本の読み聞かせと音楽の会」の実践
7-1-3 Kさんの物語
7-1-4 「絵本の読み聞かせと音楽の会」における相互作用
Ⅵ 東北地方太平洋沖地震後の復興地支援において絵本と音楽を活用した事例
8-1 東北地方太平洋沖地震後の復興地における学生ボランティアによる心理的サポートの報告
8-2 絵本と音楽のコラボレーションイベントとは
9-1 研究5:復興地における絵本と音楽のコラボレーションイベントの実践事例
9-1-1 復興地のイベントでの対人援助者としてのボランティア体験
9-1-2 実施者からの声
9-1-3 復興地でのイベントによる「つながり」
9-1-4 絵本と音楽がもたらすもの
10-1 研究6:遠方からの復興地支援イベントにおける実施者の心理的プロセスの研究
10-1-1 遠方からの復興地支援イベント
10-1-2 絵本と音楽と人との「つながり」
10-1-3 イベント実施者の声
10-1-4 実施者同士の「つながり」と想い
10-1-5 イベント実施による「つながり」とその効果
Ⅶ 総合考察
11-1 研究の要約
11-2 芸術を媒介とした人と人との「つながり」
11-2-1 芸術のもつ媒介性と「つながり」の構築
11-2-2 絵本や音楽がもつ媒介性と「つながり」の構築
11-3 復興地の人たちと「つながる」
11-4 人と人とが共に媒介物をつくる
11-5 媒介物に命を吹き込む
11-6 絵本と音楽を媒介とする「場」における「枠」
11-7 「つながり」の維持と「つながり」が途絶えること
11-8 本書の限界と課題
11-9 本書の今後の展望
文献
おわりに
Abstract
謝辞