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ゲーム感覚で身につく論文執筆

「今よりもっと論文を書く」と決めた研究者へ

定価: 2,200 (本体 2,000 円+税)

本書は、「いかにしてたくさん、今よりも論文を書くか、それも日本語だけではなく英語でもいかにして論文をたくさん書くか」をテーマに、学術論文をたくさん書くためのスキルを身につけ、たくさん書くことを習慣とするコツを示します。
そのアイデアとして50のレベルを想定し、RPG(ロールプレイングゲーム)のようにゲーム感覚で楽しんで読み進められる工夫を用意しました。
たくさん書ける研究者になるため、様々なスキルを獲得していき、最終的にレベル50「たくさん書ける研究者になっている」状態を目指しましょう。

こんな人におすすめ
 ●はじめて論文を執筆・投稿しようと思っている
 ●今よりも論文執筆の生産性を高めたい!
 ●論文投稿や査読対応の方法を知りたい!
 ●論文指導のための手引きが欲しい
【2022年3月初版発行】

【執筆者紹介】

飯村 周平(いいむら しゅうへい)
1991年生まれ。茨城県出身。2019年、中央大学大学院博士後期課程修了。博士(心理学)。日本学術振興会特別研究員PD(東京大学)を経て、2022年より創価大学教育学部専任講師。研究領域は発達心理学。代表的な研究業績は「Iimura, S., & Kibe, C. (2020). Highly sensitive adolescent benefits in positive school transitions: Evidence for vantage sensitivity in Japanese high-schoolers. Developmental Psychology, 56, 1565-1581.」。

松井 智子(まつい ともこ)
1987年生まれ。鳥取県出身。2016年、大阪大学大学院人間科学研究科博士後期課程単位修得退学。博士(人間科学)。2021年より大阪大学大学院人間科学研究科助教。研究領域は、健康心理学、サイコオンコロジー、高齢者心理学。代表的な研究業績は「Matsui, T., Hirai, K., Gondo, Y., & Sato, S. (2020). Examination of factors contributing to help-seeking behavior in accessing psychosocial support services among Japanese cancer patients: An application of the segmentation approach. Psycho-Oncology, 29, 1905-1916.」。

宅 香菜子(たく かなこ)
1972年生まれ。奈良県出身。2005年、名古屋大学大学院教育発達科学研究科博士後期課程修了。博士(心理学)。2008年より米国オークランド大学心理学部助教授、准教授を経て2020年より同教授。専門は心理学。代表的な研究業績は「Taku, K. et al. (2021). Posttraumatic growth (PTG) and posttraumatic depreciation (PTD) across ten countries: Global validation of the PTG-PTD theoretical model. Personality and Individual Differences, 169, 110222. doi: 10.1016/j.paid.2020.110222」。また代表的な書籍は「コロナ禍と心の成長―日米におけるPTG研究と大学教育の魅力(風間書房)」。
目次を表示します。
はじめに

第1章 論文を「今よりもっと」書くと決める【レベル1~5】
 Lv.1 書こうかではなく、書くと決める
 Lv.2 まだ書いていない理由をつぶす
 Lv.3 書くとどんないいことがあるかイメージする
 Lv.4 目標を定め、使えるリソースを準備する
 Lv.5 研究活動のスケジュールを立てる

第2章 材料をそろえる【レベル6~10】
 Lv.6 必要な文献を選ぶ
 Lv.7 倫理審査の通っているデータを入手する
 Lv.8 データを整理する
 Lv.9 データを再現可能な形で分析をする
 Lv.10 柱にできそうな結果を選ぶ

第3 章 論文執筆の準備をする【レベル11~15】
 Lv.11 投稿先を考える
 Lv.12 投稿規定を確認する
 Lv.13 論文のアウトラインを考える
 Lv.14 単著か共著か決める
 Lv.15 メインの結果を図表で示す

第4章 論文を仕上げる【レベル16~20】
 Lv.16 投稿論文用のファイルを作成する
 Lv.17 方法を書く
 Lv.18 結果を書く
 Lv.19 序論を書く
 Lv.20 考察を書く

第5章 論文を投稿する【レベル21~25】
 Lv.21 アブストラクトとタイトルを仕上げる
 Lv.22 引用文献を整える
 Lv.23 カバーレターを書く
 Lv.24 共著者に原稿を確認してもらい、必要に応じて英文校正を受ける
 Lv.25 投稿する

第6章 査読結果を受け取り次の方針を決める【レベル26~30】
 Lv.26 投稿した論文のステータスを確認する
 Lv.27 査読結果を受け取ったらすぐに確認する
 Lv.28 編集者の返事をもとに四つの判断のどれか見極める
 Lv.29 査読者からのコメントを読む
 Lv.30 修正のスケジュールを立て、査読の結果とともに共著者に連絡する

第7章 原稿を修正する【レベル31~35】
 Lv.31 レスポンスレターのフォーマットを作成する
 Lv.32 修正方針を立てる
 Lv.33 軽微なコメントから対処する
 Lv.34 難しいコメントに対処する
 Lv.35 レスポンスレターとカバーレターを仕上げ、再投稿する

第8章 論文に区切りをつける【レベル36~40】
 Lv.36 リジェクトを受け入れる
 Lv.37 リジェクトの理由次第では、修正して別のジャーナルに投稿する
 Lv.38 それでもリジェクトされた場合、論文をどう生かすか決める
 Lv.39 アクセプトされた場合、出版の手続きに移る
 Lv.40 出版の手続きが終わった後、論文を拡散させる

第9章 次の論文を書きはじめる【レベル41~45】
 Lv.41 次の論文執筆に取りかかると決める
 Lv.42 区切りをつけた論文との関連を明確化する
 Lv.43 共同研究を通じてたくさん論文を書く
 Lv.44 研究テーマを広げてたくさん論文を書く
 Lv.45 複数の論文を同時進行するための仕組みをつくる

第10章 論文執筆が日課になる【レベル46~50】
 Lv.46 悪魔の声に対処する
 Lv.47 モチベーションとうまく付き合う
 Lv.48 執筆習慣を維持する
 Lv.49 健康を維持する
 Lv.50 たくさん書ける研究者になったからこそ

おわりに
付 録

コラム一覧
 コラム01 書かない理由と向き合う
 コラム02 目標を立て、英語論文の執筆に使えるリソースをまとめる
 コラム03 効果的なスケジュールの管理方法
 コラム04 効果的に英語の文献を管理する方法
 コラム05 統計分析ソフトR
 コラム06 アウトライン作成の参考例
 コラム07 論文執筆に役立つ英語表現リソース
 コラム08 英語論文の執筆方法
 コラム09 結果を英語で執筆するにあたって役立つ参考資料
 コラム10 仮説が支持されなかった場合
 コラム11 先行研究の引用の仕方
 コラム12 査読プロセスのフローチャート
 コラム13 著者の所属と謝辞・脚注の内容
 コラム14 英語論文における引用文献リストの作成方法例
 コラム15 論文投稿前の最終チェックリスト
 コラム16 審査結果に備える
 コラム17 審査結果のメールでよくみられる英語表現
 コラム18 論文投稿のフローチャート
 コラム19 悩ましいコメントへの対応
 コラム20 修正対照表の見本
 コラム21 査読をする
 コラム22 Twitterで論文を紹介すると被引用数は増えるのか?
 コラム23 1本目の生みの苦しみ?!2本目をどうしたか、そして3本目は?
 コラム24 区切りをつけた論文との関連を明確にした例
 コラム25 複数の研究テーマを発表している研究者の例
 コラム26 いくつもの論文を同時進行するための工夫や試行錯誤
 コラム27 論文のやる気が出ないときに著者らがすること 
著者飯村周平・松井智子・宅香菜子 著
発行年月日2022年10月15日
頁数234頁
判型 A5
ISBNコード978-4-7599-2426-8
URLhttps://www.youtube.com/c/KanakoTaku_2019