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地域包括ケアにおける認知症高齢者のケアと職務継続意向との関係

定価: 7,700 (本体 7,000 円+税)

地域包括ケアにおける認知症高齢者のBPSDに向き合うケアを明らかにし、医学モデルから生活モデルへのパラダイム・シフト及び高齢者ケア職務継続モデルを示唆。

【著者略歴】
小木曽 加奈子(おぎそかなこ)
岐阜大学医学部看護学科老年看護学分野 准教授
名城大学大学院総合学術研究科総合学術専攻博士後期課程修了 博士(学術)
目次を表示します。
第1章 序章
第1節 研究の背景
 1.研究の学術的背景
 2.達成目標
 3.本研究の学術的な特色
第2節 研究目的と枠組み
 1.研究目的
 2.研究の枠組み
 3.老年看護学における理論構築に向けて
第3節 理論的背景
 1.Kitwood によるパーソン・センタード・ケア(Person-centred-care)
 2.Schaufeli & Bakkerによるワーク・エンゲイジメント(Work engagement)
第4節 研究の方法
 1.本研究の構成概要
 2.研究の計画
 3.倫理的配慮
第5節 用語の定義
 1.認知症高齢者あるいは認知症高齢患者
 2.人間の安寧(Human well-being)
 3.認知症ケア
 4.BPSD(Behavioral and psychological symptoms of dementia)
 5.職務満足度
 6.職務継続意向
 7.転職意向と離職意向
 8.ワーク・エンゲイジメント
 9.介護老人保健施設
 10.地域包括ケア病棟

第2章 文献検討
第1節 認知症高齢者のBPSDに対するケアと職務満足に関する文献検討
 1.文献検索方法
 2.結果
 3.考察
 4.結論
第2節 認知症高齢者に対するシームレスケアに関する文献検討
 1.文献検索方法
 2.結果
 3.考察
 4.結論

第3章 介護老人保健施設におけるBPSDのケアの現状(研究課題A-1)
第1節 調査の実施
 1.研究目的
 2.対象者
 3.調査期間
 4.調査内容
 5.分析方法
第2節 結果
 1.対象者の属性
 2.「昜怒・興奮」の具体的な言動に実施したよい反応を得られたケア
 3.「拒薬・拒食・拒絶」の具体的な言動に実施したよい反応を得られたケア
 4.「行動的攻撃(暴力)」の具体的な言動に実施したよい反応を得られたケア
 5.「不潔行為」の具体的な言動に実施したよい反応を得られたケア
第3節 小括
 1.考察
 2.結論

第4章 特別養護老人ホームにおけるBPSDのケアの現状(研究課題A-2)
第1節 調査の実施
 1.研究目的
 2.対象者
 3.調査期間
 4.調査内容(インタビュー内容)
 5.分析方法
第2節 結果
 1.対象者の属性
 2.「昜怒・興奮」のケア
 3.「拒薬・拒食・拒絶」のケア
 4.「行動的攻撃(暴力)」のケア
 5.「不潔行為」のケア
 6.関連図
第3節 小括
 1.考察
 2.結論

第5章 デルファイ法を用いたSS-BPSD案の検討(研究課題B)
第1節 調査の実施
 1.研究目的
 2.対象者
 3.調査期間
 4.3段階によるデルファイ法の実施と分析方法
第2節 結果
 1.対象者の属性
 2.第1段階:各質問項目の重要度の評価結果
 3.第2段階:第1段階から抽出した各質問項目の重要度の評価結果
 4.第3段階:質問項目厳選と文言の修正
第3節 小括
 1.考察
 2.結論

第6章 SS-BPSD案の内容的妥当性と表面的妥当性(研究課題C)
第1節 調査の実施
 1.研究目的
 2.対象者
 3.調査期間
 4.調査内容
 5.分析方法
第2節 結果
 1.対象者の属性
 2.SS-BPSD案のの質問項目の平均値と職種による差
 3.認知症ケア実践の平均値と職種による差
 4.認知症ケア実践とSS-BPSD 案との相関関係
第3節 小括
 1.考察
 2.結論
 3.今後の課題

第7章 介護老人保健施設における認知症ケアと職務継続意向の関係(研究課題D)
第1節 調査の実施
 1.研究目的
 2.対象者
 3.調査期間
 4.調査内容
 5.分析方法
第2節 結果
 1.対象者の属性
 2.SS-BPSDの有用性の検証
 3.SS-BPSD・認知症ケア・職務満足・職務継続意向の関係
 4.認知症高齢者のBPSDに向き合うケアと職務継続意向との関係
第3節 小括
 1.考察
 2.結論

第8章 地域包括ケア病棟における認知症高齢者のBPSDに向き合うケアと職務継続意向との関係(研究課題E)
第1節 調査の実施
 1.研究目的
 2.対象者
 3.調査期間
 4.調査内容
 5.分析方法
第2節 結果
 1.対象者の属性
 2.SS-BPSDの再現性
 3.日本語版UWES
 4.認知症ケア・職務満足・職務継続意向
 5.SS-BPSD・日本語版UWES・認知症ケア・職務満足・職務継続意向の関係
 6.SS-BPSDの関連要因
 7.認知症高齢患者のBPSDに向き合うケアと職務継続意向との関係
第3節 小括
 1.考察
 2.結論

第9章 認知症高齢患者に対するシームレスケアの指標
    (新たな課題Ⅰ)
第1節 地域包括ケア病棟における新たな課題:シームレスケア
第2節 調査の実施
 1.研究目的
 2.対象者
 3.調査期間
 4.調査内容
 5.分析方法
第3節 結果
 1.対象者の属性
 2.SCD-CBSの信頼性と妥当性の検証
 3.SCD-CBSの下位尺度の年齢,職位,カンファレンスの程度による差
第4節 小括
 1.考察
 2.結論

第10章 認知症高齢患者に対するシームレスケアの実践(新たな課題Ⅱ)
第1節 看護職の実践力における新たな課題:ケースメソッド
第2節 調査の実施
 1.研究目的
 2.対象者
 3.調査期間
 4.データ収集方法と内容
 5.分析方法
第3節 結果
 1.対象者の属性
 2.SCD-CBSの研修前後の変化
 3.研修前後のSCD-CBSの下位尺度と年齢,最終学歴,通算勤務年数,現在の勤務場所の継続意向の関係
 4.SCD-CBSの下位尺度と職位,自発的な院外研修,業務としての院外研修,離職経験,配置転換の有意確率
 5.研修後のSCD-CBSの総合点の関連要因
第4節 小括
 1.考察
 2.結論

第11章 総合的討論
第1節 研究結果の総括
 1.研究課題ごとの総括
 2.本研究の主要な成果とその意義
第2節 我が国の認知症ケアをめぐる諸課題の解決に向けた方策
 1.ケア実践者によるBPSDへのケアの知識と技能の習得
 2.ケア実践者の離職・転職を防ぐ現任教育
 3.急性期病院への入院から始める認知症ケア
第3節 老年看護学における視座
 1.老年看護学における追及すべきケアのあり方
 2.ケア実践者の高齢者ケア職務継続モデル
第4節 地域包括ケアを支える新たな知見と今後の課題
 1.高齢者のWell-beingを高めるケア
 2.さまざまな視点からの高齢者ケアにおけるリスク・ガバナンス

文献
学術誌および学会誌などに関する執筆一覧
謝辞
著者小木曽加奈子 著
発行年月日2022年09月30日
頁数342頁
判型 A5
ISBNコード978-4-7599-2442-8