インクルーシブデザイン・コラボレーションの可能性
就労継続支援B型事業所の商品開発支援のあり方
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第1章 序論
1.研究の背景と目的
2.本研究におけるインクルーシブ・コラボレーションの定義
2.1 従来の商品開発におけるインクルーシブ・コラボレーションの定義
2.2 本研究の授産商品開発におけるインクルーシブ・コラボレーションの定義
3.B型事業所と利用者を取り巻く環境
3.1 共生社会の実現と障害者の自立
3.2 B型事業所の業態の概要
3.3 工賃向上のための取り組みと報酬制度の変化
3.4 急増する新規B型事業所
3.5 B型事業所の役割と工賃向上の矛盾
3.6 B型事業所に対する支援
3.7 B型事業所の利用者の障害種別と傾向
3.8 海外の授産事業について
4.既往研究と本研究の経緯
4.1 授産事業の支援と工賃(賃金)向上に関する既往研究
4.2 コラボレーションの成功要因に関する既往研究
4.3 障害者アートの価値を活かすコラボレーション活動に関する既往研究
4.4 本研究の経緯と全体像
5.研究の方法
6.研究の構成
第1章 参考文献
第2章 授産商品開発好事例分析による成功要件の提示
1.調査の目的
2.調査の内容
2.1 調査対象の選定
2.2 調査の方法
3.非食品の授産商品の開発を行っている事業所の調査結果
3.1 事例1:沖縄県那覇市 ドリームワークそてつの森
「ドロップスアート」
3.2 事例2:島根県浜田市 ワークくわの木金城第2事業所
「神楽製品」
3.3 事例3:熊本県阿蘇市 阿蘇くんわの里「馬油保湿化粧品」
4.考察
4.1 成功要因に関する考察
4.2 成功要件の先行研究比較分析
4.3 新たな成功要件の提示
4.4 行政支援の効果について
4.5 成功要件の市場環境における位置付け
5.第2章のまとめ
第2章 参考文献
第3章 全国B型事業所の授産商品開発に関する現状調査
1.調査の目的
2.調査の内容
2.1 調査項目の設計と質問紙の作成
2.2 調査対象の選定
2.3 調査の方法
2.4 分析の方法
3.調査の結果と分析
3.1 回答者の属性と事業所全体の基本情報
3.2 設立から5年以内の事業所群と6年以上の事業所群の比較分析
3.3 平均工賃月額が1万円未満の事業所群と1万円以上の事業所群の比較分析
3.4 自由記述の内容
4.調査結果の考察
4.1 利用者の定員割れと低工賃の傾向について
4.2 取り組む授産事業の内容と収益について
4.3 利用者へのサービスの在り方と設立年数・工賃レベルについて
4.4 授産商品開発における取り組みの効果と可能性
4.5 授産商品開発・販売における課題と必要な支援
5.第3章のまとめ
第3章 参考文献
第4章 多様なB型事業所の事例分析と新規事業所の支援提案
1.調査の背景と目的
2.調査の内容
2.1 調査対象の選定
2.2 調査の方法
3.調査の結果と分析
3.1 調査の結果
3.2 調査事業所全体の分析:B型事業所の課題
3.3 調査事業所全体の分析:事業所の活動と課題の整理
4.新規事業所の好事例分析
4.1 事業所2の事例
4.2 事業所3の事例
4.3 事業所2・3に共通した成功要因
4.4 事業所1・4・5との比較
5.第4章のまとめ
5.1 新規事業所に対する包括的支援と対応する課題
5.2 考察
第4章 参考文献
第5章 全国地方自治体の授産商品開発・販売支援の現状調査
1.調査の背景と目的
2.全国地方自治体・中間支援団体に対する質問紙調査
2.1 質問紙調査の概要
2.2 質問紙調査の内容
3.質問紙調査の結果
3.1 全体の回答状況
3.2 管轄内の販売環境の有無
3.3 実店舗の運営について
3.4 催事販売の運営について
3.5 Webショップの運営について
3.6 授産商品開発・販売支援プロジェクトの実施状況
3.7 今後の重点課題
3.8 自由記述によるB型事業所の支援に関する課題・問題
4.全国地方自治体と中間支援団体、販売店舗への聞き取り調査
4.1 聞き取り調査の概要
4.2 聞き取り調査の内容
5.聞き取り調査の結果
5.1 京都府の取り組み
5.2 京都市の取り組み
5.3 大阪府の取り組み
5.4 愛媛県の取り組み
6.考察
6.1 質問紙調査の考察
6.2 訪問聞き取り結果の考察
7.第5章のまとめ
7.1 商品付加価値の向上
7.2 商品企画と販売におけるマーケティング機能の強化
7.3 事業所間の連携活動強化の取り組み
第5章 参考文献
第6章 インクルーシブ・コラボレーションプロセスの事例分析
1.インクルーシブ・コラボレーションについて
1.1 コラボレーションの成功要因に関する既往研究
1.2 営利を目的としない福祉事業におけるコラボレーションプロセス
2.授産商品の開発におけるインクルーシブ・コラボレーションプロセス事例調査
2.1 調査の目的
2.2 調査対象となる事例の選択
2.3 調査の方法
2.4 調査の分析方法
3.事例調査の結果
3.1 KURUMIRUプロジェクトの調査結果
3.2 equaltoプロジェクトの調査結果
3.3 ヨナヨナプロジェクトの調査結果
4.調査結果の分析
4.1 顧客価値連鎖分析
4.2 企業等の組織におけるコラボレーションプロセスの成功要件との比較考察
4.3 支援者及びB型事業所のメンバーの行動とB型事業所への影響
5.第6章のまとめ
5.1 インクルーシブ・コラボレーションプロセスにおける成功要件
5.2 アクティブラーニングの手法を取り入れたコラボレーションプロセス
第6章 参考文献
第7章 福学連携インクルーシブ・コラボレーションプロジェクト
1.研究の背景と目的
1.1 既往の福学連携コラボレーションプロジェクトの事例と研究の背景
1.2 本研究における福学連携商品開発の目的
2.研究の方法
3.福学連携コラボレーションプロジェクトの事例
3.1 事例1:沖縄県 ドリームワークそてつの森(2016年)
3.2 事例2:埼玉県 川本園(第1回)(2017年)
3.3 事例3:埼玉県 川本園(第2回)(2018年)
3.4 事例4:東京都 保木間作業所(2019年)
3.5 事例5:東京都 パイオニア(2019年~2020年)
3.6 事例6:東京都 杉並いずみ第二(2019年~2020年)
4.有効なインクルーシブ・コラボレーションプロジェクトの考察
4.1 福学連携による授産商品のコラボレーションにおける留意すべき点
4.2 インクルーシブ・コラボレーションプロジェクトの成功要因の検証
4.3 アクティブラーニングの手法によるコラボレーションプロセスの検証
5.第7章のまとめ
5.1 福学連携コラボレーションの可能性
5.2 インクルーシブ・コラボレーションプロジェクト汎用化に向けた課題
第7章 参考文献
第8章 インクルーシブ・コラボレーションプロセスの提案と効果
1.本研究の提案
1.1 授産事業に対する包括的な支援の提案
1.2 授産商品開発における効果的なコラボレーションプロセスの提案
2.インクルーシブ・コラボレーションの社会的なインパクト
2.1 商品開発力向上・継続的な効果
2.2 障害者・職員の働き甲斐の向上と成長
2.3 授産商品の販売促進による社会的な認知とB型事業所の工賃の向上
2.4 地方自治体の授産商品開発支援プロジェクトへの応用
第9章 コロナ禍におけるB型事業所の現状とコラボレーションの可能性
1.新型コロナウイルス感染症のB型事業所に対する影響
2.B型事業所の事例調査
2.1 聞き取り調査の概要
2.2 聞き取り調査の内容
2.3 聞き取り調査の結果
2.4 考察
3.非対面コミュニケーションを取り入れたコラボレーションの試み
3.1 非対面による福学コラボレーションプロジェクト
3.2 対面・非対面の組み合わせによる大規模な商品開発・販売促進事業の事例
3.3 コロナ禍におけるコラボレーションの可能性
4.第9章のまとめ
第9章 参考文献
第10章 B型事業所の役割と評価の在り方
1.優良なB型事業所に対する考え方と適切な評価基準への課題
2.B型事業所に対する評価基準の見直し
3.考察
第10章 参考文献
第11章 総合考察
1.B型事業所の存在意義と今後の可能性
1.1 B型事業所の成功とは
1.2 SDGsの実現に向けて
1.3 個人の感性を活かした授産商品
1.4 授産品開発・販売手段の変化
1.5 インクルーシブ社会へ
2.まとめ
3.今後の課題
資料 第3章 質問紙調査回答 自由記述欄より課題・要望等
あとがき