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思春期の注意欠如・多動傾向と情緒の問題に関する心理学的研究

遺伝と環境を踏まえた関連メカニズム

定価: 6,050 (本体 5,500 円+税)

思春期の子どもの注意欠如・多動傾向と情緒の問題は、どのようなメカニズムで関連しているのだろうか。遺伝と環境の両要因の観点から、実証的に明らかにする。

【著者紹介】
齊藤 彩(さいとう あや)

[学歴]
2012年 お茶の水女子大学文教育学部人間社会科学科 卒業
2014年 お茶の水女子大学大学院人間文化創成科学研究科博士前期課程  
     人間発達科学専攻 修了
2017年 お茶の水女子大学大学院人間文化創成科学研究科博士後期課程  
     人間発達科学専攻 修了
     博士(人文科学)
[職歴]
2016年 国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所児童・思春期  
     精神保健研究部 流動研究員
2018年 お茶の水女子大学基幹研究院 リサーチフェロー
2019年 お茶の水女子大学教学IR・教育開発・学修支援センター 特任助教
2020年 お茶の水女子大学教学IR・教育開発・学修支援センター 講師
現 在 お茶の水女子大学基幹研究院人間科学系 助教
目次を表示します。
はじめに

序論
第1章 研究の背景と問題意識
 1-1 発達障害者支援法と発達障害の実態
 1-2 注意欠如・多動性障害とは
 1-3 注意欠如・多動性障害と併存症
 1-4 思春期における注意欠如・多動性障害
 1-5 連続体としての注意欠如・多動傾向

第2章 先行研究の概観と本研究で扱う課題
 2-1 注意欠如・多動傾向と情緒の問題に関する行動遺伝学研究
  2-1-1 双生児法による行動遺伝学的検討
  2-1-2 注意欠如・多動傾向および情緒の問題に関する遺伝分析
  2-1-3 一卵性双生児による因果関係の検討
 2-2 注意欠如・多動性障害と情緒の問題との関連を媒介する要因
  2-2-1 注意欠如・多動傾向と自尊感情
  2-2-2 注意欠如・多動傾向と学校ライフイベント
  2-2-3 注意欠如・多動傾向と親の養育態度
 2-3 本研究の目的と構成
  2-3-1 先行研究の限界点と本研究の目的
  2-3-2 本研究の構成
  2-3-3 本研究のデータソース
  2-3-4 本研究の主要測定尺度

本論
第Ⅰ部 注意欠如・多動傾向と情緒の問題との関連における遺伝要因と環境要因
第3章 注意欠如・多動傾向と情緒の問題との関連における遺伝分析(研究1)
 3-1 目的および方法
 3-2 単変量遺伝分析
 3-3 二変量遺伝分析
 3-4 遺伝要因および環境要因の寄与に関する考察

第4章 注意欠如・多動傾向と情緒の問題との因果関係(研究2)
 4-1 目的および方法
 4-2 一卵性双生児差異法による因果関係の検討
 4-3 因果関係に関する考察

第Ⅱ部 注意欠如・多動傾向と情緒の問題との関連を媒介する心理社会的要因
第5章 注意欠如・多動傾向と情緒の問題との関連を媒介する学校要因(研究3)
 5-1 目的および方法
 5-2 学校ライフイベントおよび自尊感情の媒介に関する検討
 5-3 注意欠如・多動性障害臨床相当群に関する検討
 5-4 学校ライフイベントおよび自尊感情の媒介メカニズムに関する考察

第6章 注意欠如・多動傾向と情緒の問題との縦断的関連を媒介する学校要因および養育要因(研究4)
 6-1 目的および方法
 6-2 学校ライフイベントならびに親の養育態度と自尊感情の媒介に関する検討
 6-3 注意欠如・多動性障害臨床相当群に関する検討
 6-4 学校ライフイベントならびに親の養育態度と自尊感情の媒介メカニズムに関する考察

結論
第7章 総括的討論
 7-1 本研究の知見の総括
 7-2 本研究の意義と臨床的示唆
 7-3 本研究の限界点と今後の研究課題

引用文献
付記
あとがき
著者齊藤彩 著
発行年月日2022年11月30日
頁数174頁
判型 A5
ISBNコード978-4-7599-2453-4