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発達障害児者の母親の成長とその支援

定価: 4,180 (本体 3,800 円+税)

発達障害児者の母親の成長をテーマに、調査研究と事例研究の両面から子どものライフステージに見られる母親の心理を捉え、その時期の支援のあり方を探求した。

【著者略歴】
辻 あゆみ(つじ あゆみ)

1990年 岐阜大学教育学部卒業
1998年 横浜国立大学大学院教育学研究科修了
     特別支援学校、児童発達支援センターや医療機関において
     多くの親子と出会う
現 在 和光大学非常勤講師
     保育所にて発達相談、小中学校、高校にて巡回相談を行う
     公認心理師・臨床発達心理士・学校心理士
目次を表示します。
はじめに

序章:発達障害と家族の研究の歩み
 Ⅰ.問題
 Ⅱ.目的
 Ⅲ.方法
  1.分析対象と範囲
  2.分析の方法と手順
 Ⅳ.結果
  1.基本情報
  2.全体の推移 
  3.年代別の単語頻度分析
  4.年代別の特徴語分析
  5.年代別の係り受け頻度分析
  6.論文タイトルの共起ネットワーク分析
 Ⅴ.考察
  1.発達障害という用語使用を巡る歴史的変遷
  2.様々な用語の出現
  3.障害者観の変遷
  4.発達障害と家族の研究の歴史的変遷と展望
  5.発達障害の子どもがいる家族の研究の拡張性
  6.連携・協働の重要性を踏まえた家族研究
  7.本研究の限界と今後の課題
 【文献】

第1部:子育ての振り返りからみる母親の気持ち
第1章 子どものライフステージにみられる母親の気持ちとその時期の支援
 Ⅰ.はじめに
 Ⅱ.方法
  1.対象
  2.面接の方法
  3.分析資料
  4.分析方法
  5.倫理的配慮
 Ⅲ.結果と考察
  1.幼児期
  2.学齢期
  3.青壮年期
 Ⅳ.総合考察
 Ⅴ.まとめにかえて
 【文献】

第2章 子育ての振り返りからみた母親の成長
 Ⅰ.はじめに
 Ⅱ.方法
  1.母子短期入所の概要と対象者
  2.手続き
 Ⅲ.結果
  1.母子短期入所のよかったこと
  2.母子短期入所後のこと
 Ⅳ.考察
  1.幼児期支援に求められていること
  2.障害者を育てる母親への発達支援
 Ⅴ.今後の課題
 【文献】

第2部:語りからみる母親の気持ち
第3章 日誌にみる幼児期の母親の姿
 Ⅰ.はじめに
 Ⅱ.方法
  1.対象者
  2.方法
 Ⅲ.結果
 Ⅳ.考察
 Ⅴ.まとめ
 【文献】

第4章 母親からみた青壮年期の子どもの課題
 Ⅰ.問題と目的
 Ⅱ.方法
  1.母子短期入所の概要とその対象者
  2.母子短期入所に対する母親へのアンケートの内容
  3.手続き
 Ⅲ.結果
  1.「健康」に関すること
  2.「生活」に関すること
  3.「将来」に関すること
 Ⅳ.考察
  1.母親による子どもの現状の捉え
  2.障害への対処
  3.相談支援の方向性
 Ⅴ.今後の課題
 【文献】

第3部:幼児期の発達障害児の母親への支援
第5章 親子のやりとりを通して子どもの育ちを支える
 Ⅰ.はじめに
 Ⅱ.方法
  1.対象者
  2.生育暦
  3.対象児の様子(母親の記録より)
  4.手続き
  5.分析方法
 Ⅲ.結果
  1.子どもの視線の動きから気持ちを汲み取ること
  2.ダイナミックな動作でゆっくり提示すること
  3.子どもの行動を模倣することとやりとりが展開すること
 Ⅳ.考察
  1.母親の行動の変容
  2.やりとりの成立
 【文献】

第6章 親子のやりとりを通して母親を支える
 Ⅰ.問題
 Ⅱ.方法
  1.対象児
  2.対象児を分析対象とした理由
  3.倫理的配慮
  4.分析資料
  5.分析手続き
 Ⅲ.結果
  1.「Coのコメント」の特徴と事例間の相違
  2.子どもの発達課題とそれに見合う関わり方
 Ⅳ.考察
  1.事例間の相違
  2.シャボン玉遊び場面において模倣を育む
  3.玩具を介した遊び場面においてつもり行為を育む
 Ⅴ.総合的考察
 【文献】

初出一覧
おわりに
謝辞
著者辻あゆみ 著
発行年月日2022年11月30日
頁数206頁
判型 A5
ISBNコード978-4-7599-2445-9