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青年期の対人関係における居場所感に関する研究

定価: 6,600 (本体 6,000 円+税)

中学生・高校生にとっての対人関係上の居場所感について、生活感情との関連や友人や教師といった居場所感をもたらす人物の特徴を実証的研究から明らかにした。

【著者略歴】
益川 優子(ますかわ ゆうこ)
岐阜県出身
2006年 椙山女学園大学大学院 人間関係学研究科 人間関係学専攻 修了
2019年 奈良女子大学大学院 人間文化研究科 社会生活環境学専攻 博士後期課程 修了
     博士(学術)(奈良女子大学)
     公認心理師 学校心理士 臨床発達心理士
現 在 中部学院大学教育学部 子ども教育学科 准教授
目次を表示します。
序章 青年期の対人関係における居場所感研究の意義
 第1節 居場所について
  第1項 居場所という言葉
  第2項 日本における居場所研究の契機
  第3項 先行研究にみる居場所の概念
  第4項 居場所のなさに関する先行研究
 第2節 青年期と居場所について
  第1項 青年期の特徴
  第2項 青年期と居場所
 第3節 対人関係における居場所感を検討する意義
 第4節 対人関係を扱った居場所の実証的研究とその課題
  第1項 対人関係上の居場所の有無と居場所環境
  第2項 対人関係における居場所のなさ
  第3項 研究ごとに概念化された居場所感尺度
  第4項 対人関係を扱った居場所の実証的研究における課題のまとめ
 第5節 本書における研究の目的
  第1項 対人関係上の居場所の有無が意味すること
  第2項 居場所感を形成する人物の要素(特定の他者を想定しない)
  第3項 居場所感を形成する人物の要素(特定の他者を想定)
 第6節 本書における研究の方法
  第1項 調査対象者
  第2項 調査方法とその意義(数量的調査を用いる理由)
  第3項 調査手続きと倫理的配慮
 第7節 本書の構成

第1章 対人関係における居場所感と生活感情の関連
 第1節 問題と目的
 第2節 方法
 第3節 中学生を対象とした結果
  第1項 中学生の生活感情
  第2項 中学生の生活感情と対人関係における居場所感の有無
  第3項 中学生の生活感情と居場所環境
  第4項 中学生の居場所環境と対人関係における居場所感の有無
 第4節 高校生を対象とした結果
  第1項 高校生の生活感情
  第2項 高校生の生活感情と対人関係における居場所感の有無
  第3項 高校生の生活感情と居場所環境
  第4項 高校生の居場所環境と対人関係における居場所感の有無
 第5節 考察
  第1項 生活感情と対人関係における居場所の有無について
  第2項 生活感情と居場所環境の関連について
  第3項 居場所環境と対人関係における居場所感の有無について
 第6節 第1章のまとめ

第2章 対人関係における居場所感のなさ
 第1節 問題と目的
 第2節 方法
  第1項 予備調査
 第2項 本調査
 第3節 結果
  第1項 因子分析
  第2項 分散分析
 第4節 考察
  第1項 対人関係における居場所のなさについて
  第2項 学校種差・性差について
 第5節 第2章のまとめ

第3章 安心できる人とは
 第1節 問題と目的
 第2節 方法
 第3節 結果
  第1節 因子分析
  第2節 分散分析
 第4節 考察
  第1項 安心できる人について
  第2項 学校種差・性差について
 第5節 第3章のまとめ

第4章 居場所感をもたらす人物の特徴
 第1節 問題と目的
 第2節 方法
  第1項 予備調査
  第2項 本調査
 第3節 結果
  第1項 因子分析
  第2項 分散分析
 第4節 考察
  第1項 対人関係において居場所感をもたらす人物の特徴について
  第2項 学校種差・性差について
 第5節 第4章のまとめ

第5章 居場所感をもたらす友人の特徴
 第1節 問題と目的
 第2節 方法
 第3節 結果
  第1項 因子分析
  第2項 分散分析
 第4節 考察
  第1項 居場所感をもたらす友人の特徴について
  第2項 学校種差・性差について
 第5節 第5章のまとめ

第6章 居場所感をもたらす教師の特徴
 第1節 問題と目的
 第2節 方法
  第1項 予備調査
  第2項 本調査
 第3節 結果
  第1項 因子分析
  第2項 分散分析
 第4節 考察
  第1項 居場所感をもたらす教師の特徴について
  第2項 学校種差・性差について
 第5節 第6章のまとめ

終章 総合考察
 第1節 本書における研究で明らかになった知見
 第2節 総合考察
 第3節 本書における研究の限界と今後の課題

付章 親友からもたらされる居場所感と共行動の意味
 第1節 問題と目的
 第2節 方法
 第3節 結果
  第1項 因子分析
  第2項 分散分析
 第4節 考察
  第1項 親友からもたらされる居場所感と学校種差・性差について
  第2項 親友との共行動による居場所感の違いについて
 第5節 本研究の限界と今後の課題

引用文献
附  録
初出一覧
謝  辞
著者益川優子 著
発行年月日2022年12月24日
頁数200頁
判型 A5
ISBNコード978-4-7599-2455-8