博士論文・心理学・教育学など書籍・学術出版社｜(株）風間書房

古筆切の国文学的研究

定価： 13,200 円（本体 12,000 円＋税）
本書は鎌倉～室町期の古筆切に焦点をあて、その国文学研究上の意義を論究。架蔵資料を中心に図版61点を収載。平安・中世文学研究者必携の書。

【著者略歴】
田中　登(たなか　のぼる)
1949(昭和24)年　愛知県に生まれる
1977(昭和52)年　名古屋大学大学院博士課程単位修得
　帝塚山短期大学専任講師、助教授、教授を経て、現在、関西大学教授
目次を表示します。
緒言
第一章　勅撰集篇
　第一節　古今集古筆切の本文的意義
　第二節　非定家本系後撰集の古筆切
　第三節　玉藻切金葉集の性格
　第四節　新勅撰集の切出歌
　第五節　新続古今集の古筆切二種
第二章　私撰集篇
　はじめに
　第一節　如意宝集
　第二節　麗花集
第三節　現存和歌六帖
　第四節　雲葉和歌集
　第五節　拾葉和歌集
　第六節　浜木綿和歌集
　第七節　続現葉和歌集
　第八節　新浜木綿和歌集
　第九節　松花和歌集
　第十節　藤葉和歌集
第三章　類題集篇
　第一節　八代集部類抄から二八明題集へ
　第二節　撰集佳句部類と暦切
第四章　定数歌篇
　第一節　光台院五十首における歌人排列の問題点
　第二節　北野宝前和歌の古写断簡
第五章　私家集篇
　第一節　時雨亭文庫蔵貫之集と村雲切
　第二節　時雨亭文庫蔵曽丹集と升型本曽丹集切
　第三節　千載集歌人藤原公時の作歌活動とその家集
　第四節　拾玉集以前の慈円家集
　第五節　散佚「衣笠家良集」考
　第六節　散佚した宗尊親王御集
　第七節　実兼集の古写断簡
第六章　物語篇
　　第一節　竹取物語の古写断簡
　　第二節　源氏物語の古筆切
　　第三節　「夜半の寝覚」末尾欠巻部の考察
　　第四節　中世における物語和歌享受の一様相
付章
　　一　古筆切と奥書
　　二　古筆研究の現段階
あとがき
著者田中登 著
発行年月日1997年09月01日
頁数392頁
判型 A5
ISBNコード978-4-7599-1043-8