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理科教育におけるアナロジーに基づく教授学習ストラテジー研究

定価: 9,900 (本体 9,000 円+税)

理科教育における中学生・高校生のアナロジーの使用方法を実証的に探り、科学的な理解の促進に有用なアナロジーによる教授ストラテジーの解明を試みた著書。

【著者略歴】
内ノ倉真吾(うちのくら しんご)
鹿児島大学教育学系准教授 博士(教育学)

1976年 鹿児島県生まれ
1998年 筑波大学第一学群自然学類化学専攻 卒業
2000年 筑波大学大学院教育研究科教科教育専攻修士課程 修了
2000年 鹿児島県立牧園高等学校教諭
2005年 日本学術振興会特別研究員(DC2)
2008年 筑波大学大学院人間総合科学研究科学校教育学専攻博士課程
    単位取得満期退学
2008年 静岡大学教育学部助教
2011年 静岡大学教育学部講師
2012年 静岡大学教育学部准教授
2013年 鹿児島大学教育学部准教授
2015年 鹿児島大学教育学系准教授(現在に至る)
目次を表示します。
まえがき

序章 研究の目的と方法
 第一節 研究の背景
 第二節 研究の目的と方法

第一章 理科教育におけるアナロジーに基づく教授ストラテジーとその基底
 第一節 理科教育におけるアナロジーの基礎的理論
 第二節 アナロジーに基づく教授ストラテジーの基底となる理科学習論
 第三節 理科教育におけるアナロジーに基づく教授ストラテジー開発の成果と課題

第二章 教師の理科授業におけるアナロジーに関する教授学的な内容知識の特徴
 第一節 中学校「物質の状態変化」「電気分解」を事例とした調査の目的と方法
 第二節 教師の「物質の状態変化」「電気分解」に関する内容知識
 第三節 教師の「物質の状態変化」「電気分解」に関する教授学的な内容知識
 第四節 教師の理科授業におけるアナロジーに関する教授学的な内容知識

第三章 高校生の理科授業におけるアナロジーの受容的な使用の特性
 第一節 高校「化学電池」を事例とした調査の目的と方法
 第二節 教師によるアナロジー導入のない授業での高校生の「化学電池」の理解
 第三節 教師によるアナロジー導入のある授業での高校生の「化学電池」の理解
 第四節 高校生の理科授業におけるアナロジーの使用方法

第四章 中学生・高校生の科学的な説明におけるアナロジーの自発的な使用の特性
 第一節 中学校・高校「物質の状態変化」を事例とした調査の目的と方法
 第二節 中学生・高校生の「物質の状態変化」の説明の構成
 第三節 中学生・高校生の「物質の状態変化」の説明におけるアナロジー
 第四節 中学生・高校生の科学的な説明におけるアナロジーの使用方法

第五章 理科系大学生と科学者のアナロジーの使用の特性
 第一節 理科系大学生と科学者のアナロジーの使用の調査の目的と方法
 第二節 長期の理科学習者としての理科系大学生のアナロジー使用の特性
 第三節 科学領域の熟達者としての科学者のアナロジー使用の特性

第六章 科学者・理科系大学生との比較に基づく中学生・高校生のアナロジーの使用の特性
 第一節 科学者・理科系大学生と中学生・高校生のアナロジーの使用の比較の意味とその方法
 第二節 理科系大学生と中学生・高校生のアナロジー使用の共通点と相違点
 第三節 科学者と中学生・高校生のアナロジー使用の共通点と相違点
 第四節 科学者・理科系大学生との比較に基づく中学生・高校生のアナロジー使用の特性

第七章 アナロジーの生成・評価・修正ストラテジーに基づく理科授業の開発と実践
 第一節 学習者のアナロジーの使用特性を踏まえた教授ストラテジーの基本的枠組み
 第二節 中学校「電気回路」の授業の開発
 第三節 中学校「電気回路」の授業の実践とその学習過程
 第四節 中学生のアナロジーの生成・評価・修正過程を通じた電気回路の学習促進
 第五節 理科授業におけるアナロジーの生成・評価・修正ストラテジーの有用性

終章 研究の成果と課題
 第一節 本研究の成果
 第二節 本研究の課題と今後の展望

参考文献一覧
資料
あとがき
著者内ノ倉真吾 著
発行年月日2023年01月31日
頁数368頁
判型 A5
ISBNコード978-4-7599-2460-2