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歴史教師のビリーフに関する国際比較研究

日本・スイス・カナダの三か国調査

定価: 2,750 (本体 2,500 円+税)

歴史教師は歴史をどのように捉え、学ぶ意義をどこに見出すのか。歴史教育の根源的な問いを三か国の歴史教師のビリーフの比較から考察する先駆的な実証的研究書。

執筆者紹介

編著者

宇都宮明子(うつのみや あきこ)
島根大学教育学部准教授。博士(教育学)。博士(人間文化)。
主著は、『現代ドイツ中等歴史学習論改革に関する研究―現実的変革の論理―』(風間書房、2013)、『教師教育講座 第13巻 中等社会系教育』(共著、協同出版、2014年)、『新しい歴史教育論の構築に向けた日独歴史意識研究―構成的意味形成を図る日本史授業開発のために―』(風間書房、2020年)など。

原田信之(はらだ のぶゆき)
名古屋市立大学大学院人間文化研究科教授。博士(教育学)。
主著は『ドイツの統合教科カリキュラム改革』(ミネルヴァ書房、2010年)、『ドイツの協同学習と汎用的能力の育成』(あいり出版、2016年)、『カリキュラム・マネジメントと授業の質保証―各国の事例の比較から―』(編著、北大路書房、2018年)など。

著者

アレックス・ブッフ(Alex Buff)
チューリッヒ教育大学教授。博士。
主著は、Activating positive affective experiences in the classroom: “Nice to have” or something more? Learning and Instruction, 21(3),2011(Co-author), Enjoyment of learning and its personal antecedents: Testing the change-change assumption of the control-value theory of achievement emotions. Learning and Individual Differences, 31, 2014, Parental support and enjoyment of learning in mathematics: Does change in parental support predict change in enjoyment of learning? ZDM – Mathematics Education, 49(3),2017 (Co-author)など。

ペーター・ガウチ(Peter Gautschi)
ルツェルン教育大学教授。ルツェルン教育大学歴史教育・記憶文化研究所所長。博士。
主著は、“Geschichte lehren. Lernwege und Lernsituationen für Jugendliche”(Schul-verlag plus, 2015, 6. Aufl.), “Guter Geschichtsunterricht. Grundlagen, Erkenntnisse, Hinweise” (Wochenschau Verlag, 2015, 3. Aufl.), “The Teaching of the History of One’s Own Country. International Experiences in a Comparative Perspective”(Mitherausgeber, Wochenschau Verlag, 2020)など。

サブリナ・モイザン(Sabrina Moisan)
シャーブルック大学教育学部准教授。博士。
主著は、La pluralité des expériences historiques dans le passé du Québec et du Canada. Points de vue des historiennes et historiens universitaires. Revue d’histoire de l’Amérique française 74(1-2), 2020 (Co-auteur),“Teaching African History in Schools. Experiences and Perspectives from Africa and Beyond” (Co-auteur, Sense Publishers, 2020),“Objets difficiles, thèmes sensibles et enseignement des sciences humaines et sociales” (Co-éditeur, Fides, 2022),など。

猫田英伸(ねこだ ひでのぶ)
島根大学教育学部准教授。博士(教育学)。
主著は、『新しい小学校英語科教育法』(共著、協同出版、2011年)、『教師教育講座 第16巻 中等英語教育』(共著、協同出版、2014年)、『新・教職課程演習 第12巻 初等外国語教育』(共著、協同出版、2021年)など。

二井正浩(にい まさひろ)
成蹊大学経済学部教授。博士(学校教育学)。
主著は、『教科教育学研究の可能性を求めて』(編著、風間書房、2017年)、『社会系教科教育学研究のブレイクスルー―理論と実践の往還をめざして―』(共著、風間書房、2019年)、『レリバンスの視点からの歴史教育改革論―日・米・英・独の事例研究―』(編著、風間書房、2022年)など。

ニコル・リートヴェック(Nicole Riedweg)
ルツェルン教育大学歴史教育・記憶文化研究所研究員。博士後期課程大学院生。中・高等学校教員。
主著は、“The Teaching of the History of One’s Own Country. International Experiences in a Comparative Perspective” (Mitautorin, Wochenschau Verlag, 2020),“Autisemitismen. Sondierungen im Bildungsbereich” (Mitherausgeberin, Wochenschau Verlag, 2022)など。

上杉嘉見(うえすぎ よしみ)
東京学芸大学先端教育人材育成推進機構准教授。博士(教育学)。
主著は、『カナダのメディア・リテラシー教育』(明石書店、2008年)、『東アジアの教師はどう育つか―韓国・中国・台湾と日本の教育実習と教員研修―』(共著、東京学芸大学出版会、2008年)、「カナダの消費者教育における広告分析学習―メディア・リテラシー教育の見過ごされたルーツとその可能性―」(『教育学研究』第89巻第2号、2022年)など。
目次を表示します。
はじめに 宇都宮明子

第1部 歴史教師のビリーフに関する理論的考察

 第1章 ドイツ語圏の教授学における教師のビリーフ研究 原田信之
 第2章 英米圏の教育研究における教師のビリーフ研究  上杉嘉見
 第3章 スイスドイツ語圏における歴史教師のビリーフ研究
  —日本でのビリーフ調査の実施に向けて―   宇都宮明子  
 第4章 英米圏の歴史教育学における歴史教師のビリーフ研究
  —L.マッジョーニの歴史教師を対象にしたアンケート調査から―
   二井正浩
 第5章 歴史教師のビリーフに関する研究方法の提示
  —ビリーフ調査用質問項目の開発を通して―  宇都宮明子
 第6章 教師の歴史固有のビリーフが自国史の伝達に与える影響
  Riedweg, Nicole&Gautschi, Peter(著)、宇都宮明子(訳)

第2部 歴史教師のビリーフに関する実証的考察  宇都宮明子
 第7章 歴史教師のビリーフの三か国比較研究
   宇都宮明子・Gautschi, Peter・Moisan, Sabrina・猫田英伸
 第8章 拡張された現在における歴史教育
  —大いなる挑戦—
   Gautschi, Peter&Buff, Alex(著)、宇都宮明子(訳)
おわりに  宇都宮明子
執筆者紹介
著者宇都宮明子・原田信之 編著/Buff, Alex・Gautschi, Peter・Moisan, Sabrina・猫田英伸・二井正浩・Riedweg, Nicole・上杉嘉見 著
発行年月日2023年02月28日
頁数232頁
判型 A5
ISBNコード978-4-7599-2464-0