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近世阿波漢学史の研究 続編

定価: 26,400 (本体 24,000 円+税)

阿波藩の文教を指導した五世家の成立と歴代人物の経歴・著作と、市井民間で活躍した儒家文人を詳論し、その漢学・詩文の発展と日本漢学史上における意義を究明。

【著者略歴】
竹治貞夫(たけじ さだお)
大正8年 徳島県に生まれる
昭和22年 広島文理科大学卒業
昭和38年 文学博士(広島大学)
職  歴 徳島大学、徳島文理大学教授
現  在 徳島大学名誉教授
※略歴は刊行当時のものです※

【主な著書】
『楚辞研究』(風間書房)
『近世阿波漢字史の研究』(風間書房)
 
目次を表示します。
序言
第一章 文章の鬼才 仲道斎
 第一節 道斎の生涯
      仲道斎略年譜
 第二節 道斎の遺著
  現存刊本六種
   (1)尺牘称謂辨
   (2)★州尺牘紀要
   (3)道斎尺牘 附雑文
   (4)道斎先生承論編
   (5)道斎随筆
   (6)古文孝経解
  現存写本二首
   (7)唐文式
   (8)邇言考
  佚書刊本一種(印字選)
  佚書未刊八種(滄溟尺牘辨疑・続稱謂辨・夜話集・文章狐白・道斎奇字・雅俗成語・藻鏡録・道斎先生詩集)
  其他の現存詩文(明詩解序・甘藷伝)
 第三節 道斎の文章―反古文辞作文説―
   (1)道斎の散文作品
   (2)柳完元を尊崇す
   (3)袁宏道を推称す
   (4)五つの主張(辞よりも法・歇後語排斥・助字細分不要・韻鏡無用・議論文叙事文不可分と俳謔尊重)
   (5)婢撮伝
   (6)甘藷伝
 第四節 道斎の門人
   (1)楠本鼇山
   (2)中田謙斎
   (3)藤江石亭
 補注
第二章 混沌社の詩人 岡田君章
 第一節 君章の生涯
      岡田君章の年譜
 第二節 在阪時代の交友と作品
  (一)混沌詩社の成立と社友
  (二)混沌社友との唱和
  (三)社外名士との唱和
  (四)唱和以外の作品(題画詩・本藩出張・自然風物)
 第三節 本藩時代の交友と作品
  (一)本藩名士との唱和
  (二)唱和以外の作品(詠物・述懐)
 (附)作品目録
  (一)現存作品目録
  (二)交友贈答作品目録
 補注
第三章 平島公方の漢文学 島津華山と足利義根
 第一節 平島公方とその歴代
      足利将軍・平島公方系図
  (一)初代足利義冬の経歴
       足利義冬年譜
  (二)二代義助より八代義宜まで
 第二節 公方館の賓師島津華山
  (一)島津華山の伝記
  (二)華山の学問詩文
  (三)華山門下の作品
 第三節 九代公方足利義根
  (一)足利義根の生涯
      足利義根年譜
  (二)『棲竜閣詩集』
  (三)その他の詩文(詩七首・文六篇)
 第四節 華山・義根師弟と諸家の交遊唱和
  (一)京阪の諸家との交遊唱和
   [附説]
  (二)阿波の諸家との交遊唱和
   (附)京都市衣笠山南麓、等持院墓地
 補注
後記
索引
著者竹治貞夫 著
発行年月日1997年07月20日
頁数628頁
判型 A5
ISBNコード978-4-7599-1040-7