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アグネス・マーチンの絵画における抽象表現と精神性

感性の発達と生の意識を中心に

定価: 6,600 (本体 6,000 円+税)

抽象表現を探求した作家アグネス・マーチンの制作研究や思想背景を調査。彼女の絵画を対象に「感性を媒介に感情を共有する方法としての抽象表現の可能性」について考察を重ね、制作者の側から表現の問題を捉える。

【著者紹介】
渡邉 美香(わたなべ みか)

大阪教育大学教育学部 准教授
1978年生まれ
略歴:東京藝術大学大学院美術研究科博士後期課程美術専攻修了 博士(美術)
日本学術振興会特別研究員PD、大阪教育大学教育学部講師を経て現職
主な研究テーマ:現代美術の教育における抽象表現の指導方法、映像メディア
表現の指導方法、日本とインドの美術教育交流プログラム開発、美術館鑑賞教材「アート と ともだち」開発
目次を表示します。
出版にあたって

序章

第1章 アグネス・マーチンの藝術活動とその軌跡
 第1節 アグネス・マーチンの藝術活動
 第2節 日本及び欧米での研究
 第3節 先行研究における成果と課題

第2章 グリッド絵画と感情のイメージ
 第1節 ミニマリズム(ミニマル・アート)の動向
 第2節 グリッド絵画における非関係的方法とイメージの内部空間
 第3節 抽象化への志向―観念主義と感情のイメージ

第3章 藝術の機能と抽象表現
 第1節 ストライプの絵画と感情のイメージ
 第2節 抽象表現における美と感情の応答
 第3節 抽象表現における感性の発達

第4章 アグネス・マーチンの藝術と精神性
 第1節 絵画の背後にある思想
 第2節 自然観について
 第3節 藝術と生の意識

終章

資料 アグネス・マーチンの略年譜
引用文献・参考文献
謝辞
著者渡邉美香 著
発行年月日2023年11月30日
頁数154頁
判型 A5
ISBNコード978-4-7599-2485-5