博士論文・心理学・教育学など書籍・学術出版社|(株)風間書房

  • 新刊一覧

LGBの精神的健康に関する心理学的研究

定価: 4,730 (本体 4,300 円+税)

マイノリティ・ストレスやアイデンティティなどの観点からLGBの精神的健康に影響を与える要因を解明し、今後の支援のあり方について包括的な枠組みから論じる。

【著者略歴】
佐藤 洋輔(さとう ようすけ)
博士(心理学),公認心理師,臨床心理士
2015年 早稲田大学文学部文学科心理学コース卒業
2017年 筑波大学大学院人間総合科学研究科博士前期課程修了
2018年 和洋女子大学人文学部助手
2020年 筑波大学大学院人間総合科学研究科博士後期課程修了
同  年  筑波大学人間系特任助教
2022年 埼玉学園大学人間学部特任講師
目次を表示します。
まえがき

第一章 LGBの精神的健康に関する先行研究の概観
 第一節 はじめに
 第二節 LGBの精神的健康についての報告
  第一項 LGBにおける精神疾患の有病率や自殺傾向の高さ
  第二項 LGBの精神的健康に対する支援の現状と課題
 第三節 LGBの精神的健康と関連する様々な要因
  第一項 一般心理過程
  第二項 マイノリティ・ストレス
  第三項 心理媒介フレームワーク
 第四節 LGBの精神的健康を維持するもの
  第一項 LGBとしてのアイデンティティが果たす役割
  第二項 LGBのアイデンティティ形成を理解するための視点
 第五節 まとめ

第二章 本書の目的と構成
 第一節 本書の目的
 第二節 本書の構成

第三章 LGBの抑うつ・不安を高める媒介モデルの検証(研究1)
 第一節 問題と目的
 第二節 方法
  第一項 調査参加者
  第二項 調査実施方法と倫理的配慮
  第三項 質問紙の構成
 第三節 結果
  第一項 分析対象者の分類と,基礎的検討
  第二項 LGBと異性愛者の差の検討
  第三項 仮説モデルの検討
 第四節 考察
  第一項 LGBと異性愛者における差の検討
  第二項 対人ストレス・ソーシャルサポートが反応スタイルを媒介して精神的健康に影響を与える仮説モデルの検討

第四章 質的アプローチを用いたLGBにおける性的指向と関連した体験の検討(研究2)
 第一節 問題と目的
 第二節 方法
  第一項 調査参加者
  第二項 調査実施方法と倫理的配慮
  第三項 インタビューガイド
  第四項 分類および評定
 第三節 結果
  第一項 分類の結果
  第二項 数量化Ⅲ類による体験同士の関連の検討
 第四節 考察
 第五節 (補論)多様な性的指向のあり方とその体験について

第五章 異性愛大学生のLGBに対する態度と心理・社会的要因の関連(研究3)
 第一節 問題と目的
 第二節 方法
  第一項 調査参加者
  第二項 調査実施方法と倫理的配慮
  第三項 質問紙の構成
 第三節 結果
  第一項 基礎的検討
  第二項 ターゲットとなるセクシュアリティ間での比較
  第三項 LGBへの態度と心理的特徴との関連
 第四節 考察
  第一項 異性愛者のLGBに対する態度の検討
  第二項 異性愛者のLGBに対する態度と心理・社会的要因の関連
 第五節 (補論)自由記述から見たセクシュアリティごとのイメージの特徴

第六章 LGBアイデンティティと精神的健康の関連(研究4)
 第一節 問題と目的
 第二節 研究4-1:LGBIS日本語版の作成と因子的妥当性の検討
  第一項 目的
  第二項 方法
  第三項 結果と考察
 第三節 研究4-2:LGBIS日本語版の構成概念妥当性の検討
  第一項 目的
  第二項 方法
  第三項 結果と考察
 第四節 研究4-3:LGBIS日本語版の再検査信頼性の検討
  第一項 目的
  第二項 方法
  第三項 結果と考察
 第五節 研究4-4:LGBとしてのアイデンティティが精神的健康や心理機能におよぼす影響
  第一項 目的
  第二項 方法
  第三項 結果
  第四項 考察
 第六節 総合考察

第七章 研究の総括と今後の課題
 第一節 研究の総括
 第二節 今後の課題

引用文献
あとがき
著者佐藤洋輔 著
発行年月日2024年01月25日
頁数154頁
判型 A5
ISBNコード978-4-7599-2498-5