立体的に見る外国につながる子どもの教育課題
立場の異なる教員・支援者・子どもを通して
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はじめに
【教員養成の立場から】
第1章 外国につながる子どもの問題を本質から支える教育
~理論からの探求~(橋本 ゆかり)
はじめに~マイノリティを支える教育を目指して~
1.外国につながる子どもの背景~歴史的背景~
2.外国につながる子どもの抱える問題~理論的解釈~
3.教育的アプローチ~言語と認知の発達~
4.学校文化と学校教育の構造の問い直し
おわりに~先にあるものを見据えて~
【外国につながる子どもの立場から】
第2章 外国につながりのある児童生徒だった私の経験
~当事者の考える日本語指導~(吉田ミシェリ恵子)
はじめに~日本語指導を必要とする経験~
1.直面した困難 その1~家族に対する帰属意識~
2.直面した困難 その2~孤独、いじめ、不登校、受験の壁~
3.日本人でもブラジル人でもない~複文化で育った経験と自己形成過程~
4.今できること~ブラジル人保護者への情報発信~
おわりに~支援者や教員に求められるもの~
【小学校国際教室担当主任、在籍学級担任教員の立場から】
第3章 エンパワーメントによる「多文化共生」への挑戦
~就学初期から始める協働の実践から~(窪津 宏美)
はじめに~多文化背景の子どもたちとの出会い~
1.多様化する児童の背景
2.日本語教育を学ぶことで見えてきたこと
3.学校教員と支援者のチーム力
4.「多文化共生」を持続可能にするエンパワーメント
おわりに~教育の可能性の模索~
【小学校管理職の立場から】
第4章 「グローバル社会に対応できる力」を育む学校作り
~「国際教室の立ち上げ」と「多文化共生の意識作り」の取組を通して~(山近 佐知子)
はじめに~校長として取り組んできたこと~
1.神奈川県の地域性
2.「国際教室」のない学校への校長としての着任
3.国際教室の立ち上げ
4.多文化共生の意識作り~管理職としての工夫~
5.二つの取組から分かったこと~長期的な展望を持って臨む~
おわりに~「持続可能な社会の創り手の育成」に向けて~
【中学校教員、小学校管理職、教育委員会指導主事の立場から】
第5章 多文化共生の学校作りのために
~国際教室の子どもたちと出会って~(宮沢 千澄)
はじめに~3つの立場から貫いた多文化共生への想い~
1.横浜市の地域性
2.中学校における、国際教室の運営
3.教育委員会での取組
4.小学校管理職としての多文化共生の学校作り
5.異なる立場からの課題~中学校、教育委員会、小学校管理職~
おわりに~共生社会が当たり前となる社会へ~
【高等学校の日本語講師の立場から】
第6章 日本語講師の視点から見る高等学校での課題
~学業継続・進学・就職の難しさ~(重山 陽子)
はじめに~生徒支援のきっかけ~
1.高校における「日本語指導が必要な生徒」
2.神奈川県内の外国につながる生徒
3.進路についての3つの課題
~生徒一人ひとりの実態から考える要因~
4.今後の希望~他分野での支援策・既存の教材の利用~
おわりに~将来を切り拓いていくために~
【保護者支援者の立場から】
第7章 外国につながる子どもの保護者が抱える問題と保護者支援
~地域日本語教室における支援の実践から見えること~(今村 桜子)
はじめに~外国人保護者との出会い~
1.外国人保護者の抱える問題
2.保護者支援
おわりに~教師や支援者による保護者支援を~
【海外日本語学校教員、国内小学校支援者の立場から】
第8章 日本と母国を行き来する外国につながる子どもの進路選択における課題
~帰国後や将来を見据えた支援の必要性~(上法 顕子)
はじめに~帰国した青年とのブラジルでの出会い~
1.将来を見据えた支援の重要性
2.日本と母国の間で揺れ動く進路選択
~それぞれに異なる事情~
3.日本と母国の垣根を越えた進路選択の支援
おわりに~日本でも母国でも生きていけるように~
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用語索引