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負傷競技者のスポーツ傷害受容に関する研究

アスレティック・リハビリテーションが対象とする負傷競技者の観点から

定価: 7,700 (本体 7,000 円+税)

負傷競技者の苦悩は、どこから起因するのか? どのようにして現実と折り合い、未来へと舵を取るのか? これらの問題にせまることで、心理支援の一視点を提供する。

【著者略歴】
辰巳 智則(たつみ とものり)
奈良県出身
1999年 筑波大学大学院修士課程体育研究科 修了(体育学修士)
2006年 畿央大学教育学部 講師
2010年 畿央大学教育学部 准教授
2016年 名古屋大学大学院教育発達科学研究科心理発達科学専攻
     博士後期課程 単位取得退学
2019年 博士(心理学)(名古屋大学)
2020年 畿央大学教育学部 教授
専門領域:スポーツ心理学,臨床心理身体運動学,体育科教育学
目次を表示します。
第1章 序論
 第1節 スポーツ受傷後の心理的適応に関する先行研究の概観
  1.段階モデル(stage model)
  2.認知的評価モデル(cognitive appraisal model)
  3.統合モデル(integrated model)
  4.アスレティック・リハビリテーションへの「障害受容理論」の適用
 第2節 問題の所在
 第3節 スポーツ傷害受容の定義
 第4節 競技スポーツの世界、ソーシャル・サポート及び情動調整行動
 第5節 本論文の目的

第2章 スポーツ傷害受容の構造
 第1節 スポーツ傷害受容の心理行動的特徴の検討
  1.問題と目的
  2.方法
  3.結果と考察
  4.スポーツ傷害受容を予測する要因の抽出:事例の討議に代えて
  5.まとめ
 第2節 スポーツ傷害受容尺度(AIPA-S)の作成
  1.問題と目的
  2.方法
  3.結果
  4.考察
 第3節 スポーツ傷害受容の構造
  1.スポーツ傷害受容の構造
  2.課題

第3章 スポーツ傷害受容と競技復帰後の適応との関連
 第1節 競技復帰後の適応様態とリハビリテーション期における心理行動的特徴の検討
  1.問題と目的
  2.方法
  3.結果
  4.考察

第4章 スポーツ傷害受容の先行因の同定
 第1節 スポーツ傷害受容を促進させる心理社会的回復要因の検討
  1.問題と目的
  2.方法
  3.結果
  4.考察
第5章 スポーツ傷害受容の心理プロセスを調節する要因
 第1節 ソーシャル・サポート、情動調整行動とスポーツ傷害受容との関連
  1.問題と目的
  2.方法
  3.結果
  4.考察
 第2節 ソーシャル・サポート、情動調整行動とスポーツ傷害受容の心理プロセスとの関連
 ―単一事例に基づく質的検討―
  1.問題と目的
  2.方法
  3.結果と考察
  4.まとめ

第6章 総括的討論
 第1節 本研究の結論と意義
  1.本研究で得られた知見と意義
  2.負傷アスリートのスポーツ傷害受容への心理支援に関する示唆
 第2節 本研究の問題点と今後の課題

引用文献
初出一覧
資料
あとがき
著者辰巳智則 著
発行年月日2024年06月15日
頁数218頁
判型 A5
ISBNコード978-4-7599-2511-1