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鎌倉時代歌人伝の研究

定価: 19,800 (本体 18,000 円+税)

鎌倉時代の和歌の重要な家としての六条家、御子左家の動向を考察。また藤原信実、阿仏尼ほか主要歌人の生涯に詳細な検討を加え、鎌倉時代の歌壇の流れを大観する。

【著者略歴】
井上宗雄(いのうえ むねお)
1926(大正15)年 東京に生まれる
1951(昭和26)年 早稲田大学第一文学部(国文学専修)卒業
1953(昭和28)年 早稲田大学大学院文学研究科修士課程修了
1966(昭和41)年 文学博士(立教大学)
 早稲田大学高等学院教諭、立教大学教授を経て、
 早稲田大学教授、立教大学名誉教授
※略歴は刊行当時のものです※

【主な著書】
『中世歌壇史の研究 室町前期』('61 風間書房、'84 改訂新版)
目次を表示します。
第一章 鎌倉前期における六条藤家の人々
 一 新古今時代における六条家
 二 経家・家衡・保季
  1 経 家 
   経家略年譜(建久以後)  経家の和歌  まとめ
  2 家 衡
  3 保 季
  4 六条家(九条家)略年表
     承久三年~仁治三年
 三 藤原行家の生涯―年譜風に―
第二章 藤原信実とその子孫たち―法性寺家の人々―
 一 藤原信実年譜考証
 二 信実補説
    ―右金吾(養子之禅尼)・春花門院弁(連歌禅尼)らをめぐって―
 三 藤原(法性寺)為継と為信と
    付 為理以下の末孫たち
第三章 御子左家の周辺
 一 藤原(京極)為数年譜考
 二 伝為兼資料二つ
     ―いわゆる「為兼★三十三首」と「詠源氏物語巻名和歌」
     (解説と翻刻)と―
 三 安裏門院とその女房たち
     ―阿仏尼序説―
 四 阿仏尼伝の一考察
  1 出自と生年
  2 出仕、女房名
  3 『うたたね』とその後
  4 子どもたち
  5 多くの譲状
  6 建治・弘安期―その晩年―
  7 歌歴について
  8 略年譜 
 五 一条実経について
 六 一条実経年譜
第四章 実材★母をめぐって
 序説
 一 権中納言実材★母集
   付 平親清について
 二 藤原政範集を紹介し実材★母集等との関係に及ぶ
 三 平親清の娘たち、そして越前々司時広
 四 平親清四女・五女とその家集
 五 平親清五女集
    ―翻刻と考察―
   付 実材★母一族略年譜
 終りに
第五章 文永二年―白河殿七百首を中心に―
 一 白河殿七百首の基礎的考察
    ―伝本と成立とを中心に―
 二 歌壇・文永二年
    ―白河殿七百首の作者を中心に―
   付 後嵯峨院の時代と後深草院二条
付章
 一 『明題部類抄』をめぐって
    ―中世成立の歌題集成書の考察―
 二 歌壇の概観
索引
初出について
あとがき
著者井上宗雄 著
発行年月日1997年03月31日
頁数592頁
判型 A5
ISBNコード978-4-7599-1036-0