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養護教諭の実践研究

プロトコル分析のすすめ

定価: 4,950 (本体 4,500 円+税)

著者略歴
斉藤 ふくみ(さいとう ふくみ)
1958年 函館に生まれる
1981年 北海道教育大学旭川分校卒業
1983年 愛知教育大学大学院教育学研究科保健体育専攻保健学専修修了
1983年 北海道公立高等学校に養護教諭として勤務
2000年 熊本大学教育学部講師
2006年 広島大学大学院保健学研究科博士課程後期保健学専攻修了。
      博士(保健学)
2006年 熊本大学教育学部助教授(2007年職名変更准教授)
2008年 茨城大学教育学部准教授
2014年 茨城大学教育学部教授
2019年 関西福祉科学大学健康福祉学部教授
2022年 北翔大学教育文化学部教授
目次を表示します。

はじめに

第1章 養護学の系譜
 第1節 予防医学としての養護学
 第2節 教育における健康
 第3節 学校教育における生命・健康の位置づけ
  1.教育行政における教育目標の分析から
  2.各校の教育目標における子どもの生命・健康の位置づけ
  3.養護教諭に関する学会発表演題の動向から
 文献

第2章 養護実践研究の歩み
 第1節 養護教諭の職務から養護実践へ
 第2節 現職養護教諭による実践研究の動向
 第3節 現職養護教諭が用いている研究手法
 文献

第3章 養護教諭の研究的視点
 第1節 保健室来室者の実態の可視化の試み
   1.背景および目的
   2.対象および方法
   3.結果および考察
    1)保健室来室者の学年および性別
    2)タイムスタディからみた保健室の一日
    3)記録に残った来室者数の全来室者数に占める割合について
    4)保健室来室者の来室理由
    5)一日における同一人の来室回数について
    6)「具体的症状あり」で来室した生徒の来室傾向について
   4.今後の課題
 第2節 研究的視点を探る養護教諭としての試み
   1.背景および目的
   2.期間および方法
   3.結果
    1)各ステップにおいて捉えた執務の特色
    (1)ステップ1(手書きのメモ)
    (2)ステップ2(『執務記録』への記入①)
    (3)ステップ3(『執務記録』への記入②)
    (4)ステップ4(『執務記録』への記入③)
    2)一日の執務を通して感じたこと・問題点の内容
    3)問題や課題として感じた理由
   4.考察
   5.今後の課題
 文献

第4章 養護教諭が行うプロトコル分析
 第1節 幼稚園保健室コーナーの参与観察
     ―園児の動きの分析を中心に―
   1.背景および目的
   2.対象および方法
   3.結果
    1)参与観察日の保健室コーナーの来室状況
    2)園児の動き
    3)Aちゃんが発話に至るまでの行動分析
   4.考察
    1)保健室コーナー来室状況について
    2)保健室コーナーに対する園児のニーズ
    3)Aちゃんの行動の意味するもの
    4)望ましい保健室コーナーの配置
 第2節 幼稚園保健室コーナーの参与観察―園児の行動に着目して―
   1.背景および目的
   2.対象および方法
   3.結果
    1)保健室コーナー来室状況
    2)園児の行動
    3)園児の行動の特性
    4)ソファーへの接触行動
    5)行動出現の推移確率
   4.考察
    1)園児の行動と特性
    2)園児のニーズ別行動特性
 第3節 養護の探索的研究―園児と養護教諭の発話プロトコル分析から―
   1.目的
   2.対象および方法
   3.結果および考察
 文献

第5章 宮本常一の民俗学的手法を用いて
 第1節 宮本常一の民俗学的文献研究(1)―健康教育に視点をあてて―
   1.目的
   2.対象および方法
   3.結果および考察
 第2節 宮本常一の民俗学的文献研究(2)―養護に視点をあてて―
   1.目的
   2.対象および方法
   3.結果および考察
 第3節 養護教諭対象の聞き取り調査
     ―宮本常一の民俗学的手法を参考に―
   1.目的
   2.対象および方法
   3.結果および考察
    1)宮城県の養護教諭の推移
    2)S養護助教諭の聞き取りから
 第4節 質的研究としての民俗学的手法
 文献

おわりに
著者斉藤ふくみ 著
発行年月日2024年11月05日
頁数124頁
判型 A5
ISBNコード978-4-7599-2520-3