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学力テストのイノベーションとダイバーシティ

全国の学力向上政策の実証的研究

定価: 5,830 (本体 5,300 円+税)

戦後の「地方学力テスト」の「イノベーション」と「ダイバーシティ」の解明!!
戦後日本の「学力向上」を目指す学力テスト政策は、どのように展開されてきたのか。特色ある25都道府県を取り上げ、戦後から今日までの「学力向上」のあり様を「学力テスト政策」の実施状況に焦点化して、実証的に検討。都道府県別に「学力向上策」や「テスト政策」の革新性・先駆性、多様性・多元性を浮き彫りにし、各都道府県の歴史的・現代的特色を明らかにする。

【著者紹介】
北野 秋男(きたの あきお)

1955年生まれ、富山県出身、日本大学大学院文学研究科博士後期課程満期修了、日米の学力テスト政策の比較研究、博士(教育学)
日本大学文理学部特任教授

〈主要著作〉
北野秋男2003『アメリカ公教育思想形成の史的研究―ボストンにおける公教育普及と教育統治―』風間書房、北野秋男2011『日米のテスト戦略―ハイステイクス・テスト導入の経緯と実態―』風間書房、北野秋男・吉良 直・大桃敏行編著2012『アメリカ教育改革の最前線―頂点への競争―』学術出版会、北野秋男・下司 晶・小笠原喜康2017『現代学力テスト批判―実態調査・思想・認識論からのアプローチ―』東信堂、北野秋男・上野昌之編著2020『ニッポン、クライシス!~マイノリティを排除しない社会へ~』学事出版、佐藤 仁・北野秋男編著2021『世界のテスト・ガバナンス―日本の学力テストの行く末を探る―』東信堂、北野秋男2022『地方学力テストの歴史―47都道府県の戦後史―』風間書房など。
目次を表示します。
まえがき

序章 本書の目的や課題

第1部 北海道・東北・関東地方
 第1章 「地域格差」と「教育諸条件」の改善~北海道~
 第2章 「全教科最下位グループ」からの脱出~青森県~
 第3章 「岩手事件」のその後~岩手県~
 第4章 「茨教連」の教育活動~茨城県~
 第5章 「千教研式標準学力テスト」の開発~千葉県~
 第6章 「詰め込み教育」による競争主義~東京都~
 第7章 「神奈川教研式」学力テストの開発~神奈川県~
 第8章 「学力向上」は小1から~新潟県~

第2部 北陸・東海・関西地方
 第9章 「小中教研学力テスト」:教員力の結集~富山県~
 第10章 SASA:「戦後最長」の学力テスト~福井県~
 第11章 「信濃教育会教育研究所」の功績~長野県~
 第12章 「テスト王国」の実態~静岡県~
 第13章 全県的「学校テスト」の実態~愛知県~
 第14章 「機能的学力観」の受容と継承~岐阜県~
 第15章 「学力の実態」に関する独自の調査研究~滋賀県~
 第16章 「目標準拠評価」としての「到達度評価」~京都府~
 第17章 学力保障を求めて! 「府教育センター」の活動~大阪府~

第3部 中国・四国・九州・沖縄地方
 第18章 「電気統計会計機」の導入~岡山県~
 第19章 「学力診断テスト」による「つまずき」発見~鳥取県~
 第20章 すべては「学習指導改善」へ~島根県~
 第21章 「学習評価」のイノベーション~山口県~
 第22章 「愛研式標準学力テスト」の開発~愛媛県~
 第23章 「学力と知能」の相関関係の解明~佐賀県~
 第24章 「熊本型教育」「熊本型授業」を目指して~熊本県~
 第25章 「本土なみの学力」への葛藤~沖縄県~

終章 「学力向上」を目指す「学力テスト」の課題と展望

あとがき
著者北野秋男著
発行年月日2024年12月10日
頁数530頁
判型 A5
ISBNコード978-4-7599-2521-0

関連書籍


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日米のテスト戦略

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アメリカ公教育思想形成の史的研究

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