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国語教育における子どもの表現力の探求と指導

昭和20・30年代の文集を用いて

定価: 6,600 (本体 6,000 円+税)

昭和20・30年代に発行された文集を中心に書誌リストを作成し、多角的に考察。文集の作成を通じて児童や生徒の自己表現がどのように発展していったのかを解明し、新しい解釈の可能性を探求する。

【編著者紹介】
有働玲子(うどう れいこ) 聖徳大学教育学部教授 博士(学校教育学)
[はじめに・第一章・第二章 一・第五章・あとがき]

専門 教科教育学(国語)、音声言語教育
 1954(昭和29)年、東京都大田区に生まれる。旧姓草間玲子(くさま れいこ)。東京学芸大学大学院教育学研究科国語教育専攻修了(教育学修士)。兵庫教育大学大学院連合学校教育学研究科言語系教育修了(学校教育学博士)。公立高校教諭(埼玉県浦和市立高校)、公立中学校教諭(東京都品川区・大田区)、聖徳大学短期大学部専任講師、人文学部准教授、児童学部教授を経て、現在に至る。その間、文部省「中学校国語指導資料 指導計画の作成と学習指導の工夫―音声言語の学習指導―」協力者、国立教育政策研究所「教科等の構成と開発に関する調査研究」協力者等。
 著書は、『言語論理教育の探究』(共著、東京書籍、2000年)、『声の復権―教室に読み聞かせを!』(明治図書出版、2001年)、『話しことば教育の実践に関する研究―大正期から昭和30年代の実践事例を中心に―』(風間書房、2011年)、『子どものことばをはぐくむ 国語・音声・読書の指導』(編著、萌文書林、2015年)等。

【執筆者紹介(執筆順)】
竹田晃子(たけだ こうこ) 岩手大学教育学部教授 博士(文学)[第二章 二]
稲井達也(いない たつや) 大正大学図書館長・教育研究マネジメントセンター・教職支援オフィス教授 博士(学術)[第二章 三]
柗村裕子(まつむら ゆうこ) 聖徳大学教育学部准教授[第二章 四]
平林久美子(ひらばやし くみこ) 東京都教職員研修センター研修部授業力向上課教授・東京都小学校国語教育研究会顧問[第三章 一]
武井二郎(たけい じろう) 東京都荒川区立瑞光小学校主任教諭[第三章 二]
岡﨑智子(おかざき ともこ) 東京都練馬区立向山小学校主任教諭[第三章 三]
川畑秀成(かわばた ひでなり)東京都板橋区教育委員会育成支援アドバイザー[第三章 四]
品川孝子(しながわ たかこ) 元群馬県公立小学校教諭・群馬県前橋市国際交流協会日本語教室講師[第三章 五]
白井 理(しらい おさむ) 神奈川県川崎市立西生田中学校非常勤講師[第三章 六]
柳田良雄(やなぎだ よしお) 千葉県松戸市立松飛台小学校教諭[第三章 七]
植田明季(うえだ あき) (資料助手)[第四章]
目次を表示します。

はじめに

第一章 国語教育における表現の指導と文集の関わり
 一. 学校教育の場作り
 二. 母語教育の位置
 三. 話しことばの育成
 四. 言語環境への着目
 五. 先駆的な指導の諸相
  五―1. 昭和20年代の吉田瑞穂の「いきたことば」の指導
  五―2. 東京都杉並区立第九小学校文集『すぎなえ』における会話文指導

第二章 学校教育に関わる諸分野の文集の位置
 一. 昭和20・30年代の年表と文集作成者の声
 二. 児童・生徒の作文にみられる言語表現―方言と敬語を中心に―
 三. 読書感想文の批判的検討―昭和20年代・30年代の論考や学校文集を例にして―
 四. 児童雑誌『銀河』と批評指導

第三章 表現指導実践者による文集の考察
 一. 文集『すみだ』第₂号の児童作品から
 二. 昭和30年代の学校文集からみる子供の表現力―台東区―
 三.「 書くこと」における児童の使用語彙の特徴や変化に着目して―新宿区―
 四. 文京区立第八中学校・文集『環流』第3号に関する考察
 五. 群馬県における昭和30年代の作文教育について―県中南部の学級文集を中心に―
 六. 文集『ふもと』第₅巻 第₃号(通巻第26号)における書き言葉と話しことばの関連を探る
 七. T先生から学んだ綴り方実践

第四章 書誌一覧
 一. 地域文集
 二. 学校文集
 三. 学級文集
 四. 学年文集
 五. 詩集
 六. その他

第五章 まとめと課題
 一. 文集のまとめと課題

あとがき

執筆者紹介
著者有働玲子 編著
発行年月日2025年03月31日
頁数338頁
判型 A5
ISBNコード978-4-7599-2536-4

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