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関係性に基づく幼児の情動調整

定価: 6,050 (本体 5,500 円+税)
子どもの情動の裏側にある見えない心の動きを捉えながら、子どもがどのように友達や保育者との関係性において情動調整しているのかを明らかにする。

【著者略歴】
勝野愛子(かつのあいこ)
同朋大学社会福祉学部社会福祉学科子ども学専攻 准教授
2021年 名古屋市立大学大学院人間文化研究科博士後期課程修了 博士(人間文化)
2022年より現職
目次を表示します。
まえがき

序章 研究の背景と目的
 第1節 研究の背景
 第2節 子どもの情動調整を捉える上で問うべき課題
 第3節 本書が目指すこと
 第4節 本書の学術的意義
 第5節 本書の全体構想

第1章 情動調整に関する先行研究
 第1節 情動の制御から調整に至るまでの変遷
 第2節 乳幼児期の発達に関する情動調整の先行研究

第2章 情動調整とは
 第1節 情動調整とは何か
 第2節 本書の依拠する枠組み
 第3節 筆者自身が身を置く接面
 第4節 間主観的に捉えるとは

第3章 方法―関与観察とエピソード記述・「語り合い」法
 第1節 関与観察を通して子どもとの接面を捉えるために
 第2節 関与観察から得た出来事をエピソード記述で描く
 第3節 その人らしさを捉えるための「語り合い」法
 第4節 本書における研究協力園と研究協力者の概要
 第5節 本書における倫理上の配慮 

第4章 友達同士の接面から見た関係性における年長児の情動調整
 第1節 接面の視点に基づいた子ども同士の相互的な情動調整を描くために
 第2節 研究方法
 第3節 友達との関係性における年長児の情動調整
 第4節 接面の視点に基づく友達との関係性における年長児の情動調整
 第5節 第4章のまとめ

第5章 批判的な関わりにもかかわらずセイヤはなぜ情動を調整できたのか
 第1節 批判的な関わりにもかかわらず「情動を調整できたのはなぜか」を明らかにする
 第2節 研究方法
 第3節 ケンタからの「突き放す」行動に対するセイヤの情動調整
 第4節 ナオカの「突き放す」行動に対するセイヤの情動調整
 第5節 第5章のまとめ 

第6章 キクノ先生が捉える年長児の情動調整
 第1節 保育者は子どもの情動調整をどのように捉えているのか
 第2節 研究方法
 第3節 キクノ先生の情動調整の捉えと年長児との関係性の構築
 第4節 第6章のまとめ

第7章 双通する情動を基盤とした年長児と保育者の関わり
 第1節 保育者は年長児の情動調整にどのように関わっているのか 
 第2節 研究方法
 第3節 事例検討
 第4節 第7章のまとめ

終章 総合考察
    子どもの関係性における情動調整の新たな理解
 第1節 接面の視点に基づいた関係性における幼児の情動調整
 第2節 関係性における年長児の情動調整研究への示唆 
 第3節 本書の意義
 第4節 本書の限界と今後の課題

引用文献
付記
謝辞
あとがき
著者勝野愛子 著
発行年月日2025年03月31日
頁数174頁
判型 A5
ISBNコード978-4-7599-2538-8