博士論文・心理学・教育学など書籍・学術出版社|(株)風間書房

蜻蛉日記の風姿

定価: 9,900 (本体 9,000 円+税)

蜻蛉日記を、その題材・構成・居住表現の面から考察し、道綱母の瑞々しい生のなりふり、命のたたずまいに迫る。事実を通して真実を追求する姿勢に基づき論述。

【著者略歴】
白井たつ子(しらい たつこ)
 ノートルダム清心女子大学教授
 昭和10年 愛知県豊橋市に生まれる
 昭和34年 千葉大学文理学部卒業、40年 東北大学大学院博士課程
 期間満了単位修得退学後、ノートルダム清心女子大学講師となる

新田孝子(にった たかこ)
 元東北大学附属図書館調査研究室研究員
 昭和7年 宮城県仙台市に生まれる
 昭和32年 東北大学文学部卒業、38年 東北大学大学院博士課程期間
 満了単位修得退学後、東北大学附属図書館調査研究室研究員となる
 平成元年文学博士(東北大学)
※略歴は刊行当時のものです※
目次を表示します。
第一章 『蜻蛉日記』の題材 白井たつ子
 一 巻別の傾向
 二 母との死別
 三 高明の配流
 四 屏風歌詠進
 五 選択の基準
第二章 『蜻蛉日記』の構成 白井たつ子
 一 物詣での記事の推移
 二 情景描写の深化
 三 火事に関する記事の偏倚
 四 夢の記事の位相
 五 養女を迎える記事の手法
 六 道綱・養女に関する記事の漸増
 七 終幕の贈答歌群の構造
 八 兼家に関する記事の維持
 九 物見の記事の変容
 十 上・中巻への下巻の対応と新機軸
第三章 『蜻蛉日記』の住居表現 新田孝子
 一 「誤解」について
 二 道綱母の居宅の位置
 三 近火と車の前渡り
 四 道綱母の転居
 五 兼家の居宅
 六 うしろみらるる者
 七 「世にふる」身
 八 『招婿婚の研究』批判について
あとがき 新田孝子
著者白井たつ子・新田孝子 共著
発行年月日1996年08月31日
頁数292頁
判型 A5
ISBNコード978-4-7599-0989-0