博士論文・心理学・教育学など書籍・学術出版社|(株)風間書房

伊勢物語 諸相と新見

定価: 18,700 (本体 17,000 円+税)
今日の伊勢物語研究の担い手である諸学者が、各自得意とし、問題と考え、あるいは未来を切り開く新見解を開陳執筆。編者の古希を記念した画期的論文集である。

【編者略歴】
福井貞助(ふくい ていすけ)
大正14年新潟県生まれ。
昭和23年東京大学文学部国文学科卒業。
弘前大学人文学部教授、静岡大学人文学部助教授、東京家政学院大学人文学部教授を歴任した。
現在静岡大学名誉教授。
目次を表示します。
『源氏物語』から『伊勢物語』へ  秋山 虔
『伊勢物語』初段考        仁平 道明
 ―物語のはじまりと唐代伝奇―
初段「女はらから」について    石田 穣二
伊勢物語的なるもの        野口 元大
『伊勢物語』の冒頭表現      片桐 洋一
伊勢物語の構成と名称       森本 茂
伊勢物語の日付記載章段と和歌   藤岡 忠実
勢語散文と勢語和歌        神尾 暢子
「まめ男」の背景         今西祐一郎
 ―『伊勢物語』試論―
『伊勢物語』の十六段について   河地 修
 ―紀有常と和歌―
河内の国高安と大和の国葛城    雨海 博洋
 ―伊勢物語と大和物語―
伊勢物語六三段と漢文学      今井 源衛
『伊勢物語』第六五段と第六九段をめぐって  菊地 靖彦
顕昭『古今集注』六四六番歌・注釈の意味するもの 市原 愿
伊勢物語の相補的解釈              田口 尚幸
 ―その序説としての試論―
伊勢物語と題詠                 山本 登朗
 ―惟喬親王章段の世界―
伊勢物語と『古今和歌集』            松田 喜好
 ―八十七段を中心として―
定家本伊勢物語の表現形成            室伏 信助
 ―住書行幸の章段をめぐって―
『伊勢物語』と『万葉集』            柳田 忠則
 ―物語形成の一面―
『伊勢物語』の原形と『古今集』業平歌の詞書   山田 清市
現存本伊勢物語生成序説             渡辺 泰宏
 ―その基幹部分の生成と作者の性格に関する試論―
狩使本伊勢物語の構成と増益をめぐって      林 美朗
冷泉為和本伊勢物語について           中田 武司
鎌倉時代初期の作品における『伊勢物語』の享受  伊藤 颯夫
伊勢物語の特質と終焉段             福井 貞助
編者後記
著者福井貞助 編
発行年月日1992年05月28日
頁数502頁
判型 A5
ISBNコード978-4-7599-0944-9