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栄花物語の研究

定価: 13,200 (本体 12,000 円+税)
日本学士院賞受賞、研究者垂涎の書の復刻成る(昭31・35刀江書院刊)。著者によって遺された詳細な書き入れ・切り貼り訂正本に従い、誤植訂正及び補訂を行う。

【著者略歴】
松村博司(まつむら ひろじ)
 明治42年(1909)静岡県島田市に生れる
 昭和8年(1933) 東京帝国大学文学部国文学科卒業
         県立静岡中学校・山形高等学校・第八高等学校;
         名古屋大学・南山大学歴任
 昭和48年(1973)名古屋大学定年退職・名誉教授・文学博士
 昭和55年(1980)南山大学退職
目次を表示します。
緒言
第一篇 諸本の研究
序説 榮花物語諸本刊行略史
第一章 古本系統本の研究
 一 古本系統本書誌
 二 古本系統第一種本と第二種本の異同
第二章 流布系統本の研究
 一 流布系統本書誌
 二 古活字本と明暦刊本の異同及び流布本の性質
第三章 異本系統本の研究
 一 異本系統本書誌
 二 富岡家舊甲乙本の異同
 三 異本系統本の成立
第四章 兼好法師真蹟本・小林氏本その他
第五章 三系統本の関係
第六章 巻名について
第二篇 榮花物語諸本の成立及び流布につぃての略年表
 第一章 正篇の成立ー正続両篇説
 第二章 正篇の作者
 第三章 正篇の作製年代
 第四章 正篇の典拠(総説)
  序
  明瞭に記録類の引用と判るもの
  源氏物語との関係
  紫式部日記その他の日記との関係
  地の文に用ゐた「侍り」
  佛典及び佛典関係書の引用
  引歌につぃて
  諺その他
  物語詩文集等からの引用
  結
 第五章 正篇の典拠(各説)
  源氏物語との関係・
  後拾遺和歌集との関係・
  三賓檜詞との関係
  往生要集との関係
  中国文学の典拠
第三篇 内容の研究
 第一章 内容(一) 組織と歴史的文学的特質
 第二章 内容(二) 道長物語としての構成と叙述
  若き日の道長
  子女の幸福を中心とする道長の栄花
  法成寺造営を中心とする道長の栄花
  晩年の道長
  続編に描かれた道長
 第三章 栄花物語の「あはれ」について
第四篇 影響の研究
第一章 歴史物語について
 歴史物語の名稀と作品
 歴史物語の性格
 歴史物語の叙述形式と内容(一)
 歴史物語の叙述形式と内容(二)
第二章 古本説話集との闊係
第三章 世継物語との関係
第四章 輿謝野晶子と栄花物語
第五篇 続篇の研究
 一 序
 二 出羽の辨作者説
 三 出羽の辨の経歴
 四 続編第二部の成立
 五 続編第二部の作者
 結語
余篇
 三條西実隆公跋書栄花物語
 本居大平著「榮花物語会読抄」.
 栄花物語研究史略年表
索引

 
著者松村博司 著
発行年月日1992年10月30日
頁数716頁
判型 A5
ISBNコード978-4-7599-0825-1