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  • 残部僅少

歴史物語の世界

定価: 7,700 (本体 7,000 円+税)
栄花、大鏡、今鏡、増鏡を検討し、物語文学の系脈が強い事を実証、更に史実表現の上で作者の改変や虚構、政治的韜晦も多い点に論及、その影響を思想史的に考察。

【著者略歴】
河北 騰(かわきた のぼる)
昭和2年8月、京都府綾部市生まれ。
東京大学文学部国文学科(旧制)卒業
東大大学院(旧制)5年満期修了。
平安朝の物語文学、特に歴史物語専攻。
立正大学(大学院)教授。文学博士
目次を表示します。
第一編 栄花物語をめぐって
 第一章 栄花物語に見る正史継承の意図
 第二章 歴史物語と源氏物語の関連
 算三幸 栄花物語と源氏物語の関連
 第四章 王朝女流日記と栄花物語
 第五章 栄花物語「つぼみ花」巻を考える
第二編 平安貴族の生活と考え方
 第一章 紫式部日記の貴族たち
 第二章 藤原行成の権記(ごんき)について
     ―その夢に関する考察―
 第三章 後一条・後朱雀朝の考察
     ―藤原資房の「春記」を中心に―
第三編 大鏡と今鏡について
 第一章 大鏡を通して見た一条朝
 第二章 大鏡の魅力と解釈
 第三章 今鏡についての論考
第四編 増鏡をめぐって
 第一章 「増鏡」の文学性について
 第二章 増鏡作者の政治意識
 第三章 語彙から見た増鏡の特色
 第四章 「とはずがたり」の時代と人物
 第五章 「とはずがたり」の構想と主題
論文初出一覧表
あとがき
著者河北騰 著
発行年月日1992年09月25日
頁数388頁
判型 A5
ISBNコード978-4-7599-0819-0