博士論文・心理学・教育学など書籍・学術出版社|(株)風間書房

抒情文芸の研究

抒情文芸の研究

定価: 2,750 (本体 2,500 円+税)

著者の主たる研究対象である和歌の分野より万葉集や歌枕を中心に、その伝統と創造、歌人の作風についての論考を集め、芭蕉と紀行文芸に関する論文をも収録する。

【著者略歴】
朝下 忠(あさか ただし)
(桂宇)
文学博士
昭和11年東北帝大国文学科卒業。
宮城学院女子大学ほかキリスト教主義諸大学教授、
関西学院大学大学院講師歴任。
※略歴は刊行当時のものです※
目次を表示します。

第一章 和歌の伝統と創造
  一 論題の周辺
  二 三大歌風の伝統
  三 現代短歌の世界
第二章 白鳳万葉の様式と展開
  一 初期万葉の文芸意識
  二 額田王の歌風
  三 大伴坂上郎女の歌風
  四 狭野茅上娘子の歌風
  五 女帝時代と貴族社会への展開
第三章 額田王の人と作品
  一 万葉集の女性歌人
  二 額田王の人と環境
  三 額田王の和歌と美の様相
  四 額田王と万葉の世界
第四章 万葉集における美の様相
  一 古代文献と桜
  二 万葉集と佐久良
  三 万葉人の美意識
  四 万葉美の諸相
  五 桜花余言
第五章 白河の関とその文芸的環境
  一 白河の関と三関
  二 白河の関とその起廃
  三 白河二所の関について
第六章 人忘れずの山と白河の歌枕
  一 不忘山と蔵王連峰
  二 道興と人忘れずの山
  三 白河の新地山
  四 白河の歌枕
第七章 廻国雑記と歌枕
  一 廻国雑記の筆者
  二 朽木の柳
  三 二所の関再考
  四 うたたねの森
  五 白河の歌枕補説
第八章 芦庵の歌論と良寛の和歌
  一 近世和歌の諸相
  二 小沢芦庵の歌論
  三 良寛の和歌
第九章 平賀元義の世界
  一 平賀元義の人とその周辺
  二 元義の万葉調和歌とその文芸性
  三 元義の思想・精神と和歌
  参考文献
第十章 紀行文芸と『おくのほそ道』
  一 紀行文芸について
  二 日記と紀行・紀行と随筆
  三 文芸の三分法と『おくのほそ道』
第十一章 餘論特輯
  一 西行と東北
  二 漂泊の詩人芭蕉
著者朝下忠 著
発行年月日1991年11月30日
頁数258頁
判型 A5
ISBNコード978-4-7599-0798-8