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伊勢物語私記

定価: 2,750 (本体 2,500 円+税)
古代宮廷に起きた事件が、官人による記録から虚構の中に移され詩的真実をもって語られる経緯を、語り手としての女房世界を通して探り、伊勢物語の特質を論じる。

【著者略歴】
金田元彦(かねだ もとひこ)
大正13年9月18日東京に生る。
昭和12年誠之小学校卒業
  17年関東学院中学部卒業
  22年國學院大学文学部卒業
  26年東京大学文学部言語学科研究科修了
現在、國學院大学文学部教授
   日本文芸家協会会員
目次を表示します。
伊勢物語私記
『伊勢物語』は、あるやんごとないひとにたてまつられた
『伊勢物語』の題名について
宮廷女房について
陰翳のある詞章
  ―『伊勢物語』三十九段―
内教坊妓女
山科禅師
源至
源融
業平襍記
西の京の女
  ―ある古物語―
多賀幾子
女房宣旨についての覚書
在原業平略伝
拾遺 一
拾遺 二
阿保親王
今昔物語・宇治拾遺物語の説話性
古代宮廷の史書と伊勢物語の交渉
歴史と文学
  ―典侍の物語―
伴大納言絵詞
奈良絵本『伊勢物語』
小町と小野氏
伊勢物語入門 その一
伊勢物語入門 その二
初出一覧
あとがき
著者金田元彦 著
発行年月日1990年06月30日
頁数404頁
判型 B6
ISBNコード978-4-7599-0770-4