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平安朝文学に見る二元的四季観

定価: 5,280 (本体 4,800 円+税)
迎春迎秋・惜春惜秋の切なる詩情を、「古今集」撰者の抱いた暦月節月二元的四季観の基底に読み取り、その特異な季節観の諸相を、広く平安文学の中に追求する。

【著者略歴】
田中新一(たなか しんいち)
昭和3年(1928)岐阜市生
昭和27年(1952)東京大学文学部国文学科卒業
昭和32年(1957) 同  大学院(旧制)満期修了
現職 金城学院大学大学院文学研究科教授
   愛知教育大学名誉教授
専攻 中古・中世文学
目次を表示します。
序節 隔絶した古代社会
第一節 季節意識についての不可解な現象
第二節 二通りの季節意識の存在
  付 旧暦と季節感
第三節 「古今集」に見る二元的四季観
第四節 二元的四季観の発生と展開(古今集まで)
  一 上代文学に見る節月意識の発生
  二 節月意識発生の背景
  三 平安初期詩壇における展開
  四 平安初期歌壇における展開
第五節 二元的四季観の継承と変容(古今集以後)
  一 「貫之集」よりの考察と提言
二 「紫式部集」よりの考察と提言
三 「公任集」よりの考察と提言
四 「道命阿闍梨集」よりの考察と提言
五 「源氏物語」よりの考察と提言
終節 幻と消えた二元的四季観
(翻訳)“旧年”と春について(ベルナール・フランク)
(付録)「四節気」簡易検索表
主要引用詩歌索引
あとがき
著者田中新一 著
発行年月日1990年04月20日
頁数318頁
判型 A5
ISBNコード978-4-7599-0754-4