上代文学論攷
記紀神話と風土
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はしがき
第Ⅰ編 記紀神話論
第一章 神話原論
1 日本神話研究と国文学
2 上代古典の神話・伝説・説話とその文学性
3 日本神話研究の課題―方法論を中心として―
第二章 神話の構造
4 記紀所収の日月眼生伝の一考察
―特に中国の日月眼生伝との対比を中心に―
5 日神・素神の「うけひ」神話の機構
6 大山津見神と大三島
―イザナキ・イザナミ両神の国生み神話考―
7 「塩こをろこをろに」考
―イザナキ・イザナミ両神の聖婚神話考―
第三章 神人の像
8 大国主と大物主
9 悲劇的英雄倭建命
10 古代史(書紀)に輝く三輪氏の偉業
11 記紀に現われた三輪の巫女
第Ⅱ編 風土論
第一章 風土原論
1 上代文学の環境
―歴史的風土的環境を中心に―
2 記紀神話の風土背景
―国生み神話を対象にして―
第二章 風土の諸相
3 天若日子神話所見の美濃国なる「喪山」考
―その所在と伝承の背景―
4 越(こし)のヌナカワヒメ(沼河比売)探訪記
―古事記神話の風土性―
5 古事記神話の伝承地について
―岐神の鎮座地、(再考)天若日子の美濃の喪山―
6 南九州神話の旅
―天孫ニニギノ命神話の旧跡を訪ねて―
7 「笠紗の御前(みさき)に真来(〇〇)通りて」考
―その訓義と歴史風土的背景―
第Ⅲ編 古事記研究書解題―古事記研究史―
第Ⅳ編 附編
第一章 万葉集論
1 天武朝文学に関する基礎的問題
―特に壬申の乱と万葉集の沈痛調を中心として―
2 万葉集の周辺―神話・伝説からみる―
第二章 旧事紀と古事記
3 旧事紀所見の古事記の逸文について
―主としてその抄出構文の方法について―
4 旧事紀所見の古事記逸文集成(資料)
第三章 〔随想〕日本文芸にみる「ほたる」
著作目録
あとがき
索引