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多色配色の色彩調和に関する実験的研究

定価: 8,800 (本体 8,000 円+税)

三千年に及ぶ色彩調和論の歴史を概観しながらそのパラダイム上の問題を理論的・実験的に検証した色彩心理学研究書。色彩調和史概説としての資料的価値も高い。

【著者略歴】
木村 敦(きむら あつし)
2007年日本大学大学院文学研究科心理学専攻博士後期課程修了
博士(心理学)
日本大学文理学部人文科学研究所研究員,(独)農業・食品産業技術総合研究機構食品総合研究所PDを経て,
現在,東京電機大学情報環境学部助教
専門領域:認知心理学,社会心理学
※略歴は刊行当時のものです※
目次を表示します。
まえがき
全体概要
第1章 色彩調和の研究史と課題
 1.1 はじめに
 1.2 色彩調和の定義
  1.2.1 定義の問題
  1.2.2 本研究における定義
  1.2.3 調和度
 1.3 色彩調和の研究史
  1.3.1 古代
  1.3.2 中世
  1.3.3 近世
  1.3.4 近代
  1.3.5 現代
 1.4 操作変数による色彩調和研究の分類
  1.4.1 はじめに
  1.4.2 知覚的アプローチ
  1.4.3 感情的アプローチ
  1.4.4 認知的アプローチ
 1.5 調和・不調和原理の一元性の仮定
  1.5.1 色彩調和研究のパラダイム
  1.5.2 調和・不調和原理の一元性の仮定
  1.5.3 調和・不調和原理の一元性は妥当か
 1.6 感情評価プロセスの多元性
  1.6.1 美・感性に関する心理学的・神経生理学的アプローチ
  1.6.2 感情評価プロセスの多元性
 1.7 本研究の目的と構成
  1.7.1 本研究の目的
  1.7.2 本研究の構成
  1.7.3 本研究における多色配色の使用
 1.8 本研究において実施する色覚検査の選定と手続きについて
  1.8.1 色彩調和研究において色覚検査を実施する必要性
  1.8.2 検査法の選定
  1.8.3 石原式検査の特徴
  1.8.4 インフォームド・コンセント
  1.8.5 本研究において実施した色覚検査の手続き

第2章 調和度と配色の調和感評価における個人間差異
 2.1 はじめに
 2.2 実験1 調和度を操作した配色の制作
  2.2.1 目的
  2.2.2 方法
  2.2.3 結果
 2.3 実験2 調和度と調和感評定における分散
  2.3.1 目的
  2.3.2 方法
  2.3.3 結果と考察
 2.4 実験2 調和度と調和感評価の一致度
  2.4.1 目的
  2.4.2 方法
  2.4.3 結果と考察
 2.5 第2章の総合考察

第3章 調和度と配色の調和感評価における個人内差異
 3.1 はじめに
 3.2 実験4 調和度と調和感評価における反応時間、および評価の一貫性
  3.2.1 目的
  3.2.2 方法
  3.2.3 結果
  3.2.4 考察
 3.3 解析1 調和度と配色制作における心的難易度
  3.3.1 目的
  3.3.2 方法
  3.3.3 結果
  3.3.4 考察
 3.4 第3章の総合考察

第4章 配色の色彩分析
 4.1 はじめに
 4.2 解析2 色相とトーンによる色彩分析
  4.2.1 目的
  4.2.2 方法
  4.2.3 結果
  4.2.4 考察
 4.3 実験5 視覚的印象の類似性による配色の分類
  4.3.1 目的
  4.3.2 方法
  4.3.3 結果
  4.3.4 考察
 4.4 第4章の総合考察

第5章 単色、形、顔面表情における感情評価の多元性
 5.1 はじめに
 5.2 実験6 単色、形、顔面表情におおける感情次元と評価の安定性
  5.2.1 目的
  5.2.2 方法
  5.2.3 結果
  5.2.4 考察
 5.3 第5章の総合考察

第6章 ナイーブ・カラー・ハーモニー
 6.1 色彩調和における調和・不調和原理の多元性
  6.1.1 本研究で得られた知見の総括
  6.1.2 調和・不調和原理の多元性に関する理論的考察
  6.1.3 結論
 6.2 不調和研究の応用可能性
  6.2.1 Native Color Harmony(NCH)アプローチ
  6.2.2 NCHの定義
 6.3 展望

引用文券
出典一覧
著者木村敦 著
発行年月日2013年12月25日
頁数206頁
判型 A5
ISBNコード978-4-7599-2014-7