新釈とりかへばや
定価:
19,800
円(本体
18,000
円+税)
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凡例
巻一
一 権大納言の二児の風変わりな成長
1 権大納言の顕栄と心の霧
2 二人の北の方と二人の児の紹介
3 容貌の似通う二児(男君・女君)
4 女性的な男君と男性的な女君と
5 風変わりな二児をかかえた権大納言
6 姫君と呼び慣らした男君の様態
7 若君と呼び慣らした女君の様態
8 姫君(男)の裳着
9 若君(女)の元服
10 若君、侍従になり出仕し、姫君は入内を所望される
11 帝、侍従を女一の宮の婿に所望
12 姫君に恋慕の宰相中将、若君に接近
13 女一の宮は春宮、侍従は中将になる
二 若君(女)、四の君と結婚。中納言に昇進
l 右大臣、中将を四の君の婿に所望
2 中将、四の君と結婚。中納言に昇進
3 うわべばかりの夫婦仲
4 宰相中将、苦悩深まる中納言をいぶかしみ、擦り寄る
5 姫君、女春宮へ出仕、尚侍になる
6 姫君、春宮と懇意な仲になる
7 宰相中将、なお姫君を窺う
8 五節に中納言に言い寄る女
9 宮中での父左大臣と兄妹との出会い
10 兄妹の合奏を宰相中将立ち聞く
三 宰相中将、四の君と密通、中納言(女)の苦悩
1 中納言不在の夜、宰相、四の君と密通
2 四の君初めて男を知る
3 再会叶わぬ宰相中将の嘆き
4 中納言、四の君を気遣いつつも出仕
5 中納言、悩む宰相中将を見舞う
6 宰相中将と四の君の密通なおうち続く
7 四の君懐妊、不案内の父右大臣喜ぶ
8 中納言、四の君の懐妊に驚き、疑惑
9 左大臣の疑念と、深まる中納言と四の君の心の溝
10 中納言、宰相を疑い、厭世の思い
四 中納言(女)、吉野に聖の宮を訪ねる
1 帰朝の吉野の宮と二人の姫君の紹介
2 中納言、人を介して、吉野の宮に刺を通ず
3 中納言の青野入山、宮に対面
4 宮、心を開き中納言と語る
5 中納言、二人の姫君に引き合わされる
6 中納言、姉君に接近し、歌の唱和
7 中納言、御簾の内に入り語らう
8 姉君の美貌を確認、後朝の文を送る
9 中納言、吉野の宮邸を辞して帰京
10 父左大臣に対面、父の喜び
11 右大臣邸を訪れ四の君との疎遠をいよいよ実感
巻二
五 苦悩の中納言(女)にも宰相中将言い寄る
1 四の君安産、見舞う中納言の思い複雑
2 七夜産義の宴をよそ目に宰相四の君に密会
3 中納言、宰相遺留の扇を差し押さえる
4 宰相中将、尚侍にも言い寄るが尚侍なびかず
5 宰相、苦衷を癒すべく中納言を探し求む
6 残暑の日、宰相、中納言に接近
7 中納言の正体を見破り、宰相言い寄る
8 一夜明けて中納言慙愧の思い
9 宰相の後朝の文と応答
10 中納言、宰相によそよそし
11 中納言出仕のおり、帝の目を警戒
12 宰相、中納言にまつわりつく
13 宰相と中納言の心の食い違い
14 宰相を妻に近づける中納言の複雑な思い
15 隠れ家にまで中納言を追い求める宰相
16 宰相、中納言を独占し、珍しい恋を満喫
六 中納言(女)の懐妊と大将昇進
1 中納言も四の君も宰相の胤を宿す
2 中納言、懐妊を宰相中将に告げる
3 変身を勧める宰相の言に、中納言従わず
4 三者それぞれの思い
5 左大臣、中納言のやつれを気遣う
6 参賀の中納言の美装、人を驚かす
7 桜の宴で中納言の才芸賞でられる
8 中納言の大将昇進、その喜びと憂わしさと
9 大将、隠棲を前に思いひとしお
10 ここにも一つ、別れの予告
巻三
七 大将(女)、出産のため宇治に身を隠す
l いとまごいに吉野訪問
2 四の君を訪ねて惜別
3 尚侍(男)と惜別
4 宇治に向う
5 女姿にもどる
6 大将の失踪による左大臣家のさわざ
7 右大臣、四の君の密通を知り勘当
8 女姿の大将の回顧
9 中納言、四の君を看病
10 中納言、大将の女姿に満足
八 大将の探索
1 尚侍(男)、男姿になっての探索を決意
2 尚侍(男)、春宮に惜別の消息
3 吉野への途次、宇治で大将(女)を見る
4 中納言、四の君と大将(女)とを世話して安堵
5 宇治の侍女、大将(女)に大将を見たと言う
6 尚侍(男)、吉野の宮より大将(女)の消息を聞く
7 尚侍(男)、吉野に逗留し、宇治の女性を想起
8 大将(女)、男児出産
9 中納言、四の君を案ずる
10 中納言、つききりで四の君を看病
11 大将(女)、身の振り方を思案
12 大将(女)、吉野の宮に消息
13 尚侍(男)、宇治の女性を大将(女)と知る
14 尚侍(男)、宇治にて大将(女)と対面
15 尚侍(男)、左大臣に大将(女)のことを報告
九 大将(女)、宇治を脱出
l 大将(女)、若君を思いわずらい、中納言は大将(女)に満足
2 四の君の出産で中納言宇治を留守にする
3 大将(女)、若君をおいて吉野に脱出
4 尚侍(男)と大将(女)、入れ代りを相談
5 宇治の狼狽
6 中納言の惑乱
7 四の君の二の宮出産と右大臣の勘当解除
一〇 大将(女)の帰京
1 尚侍(男)、大将(女)たがいに入れ代って吉野より帰京
2 今尚侍(女)と今大将(男)、左大臣に対面
3 今大将参内
4 今大将、四の君に消息
5 今大将、四の君訪問
6 中納言の上京と今大将への消息
巻四
一一 前大将(女)、尚侍として出仕
l 前大将、尚侍として出仕
2 宮の宣旨、尚侍に春宮懐妊のことを語る
3 春宮、尚侍別人を感得し、悲嘆
4 大将(前尚侍)、春宮と対面し、事情を打ち明ける
5 春宮の懐妊を不例と偽装。帝尚、侍を垣間見る
6 尚侍、帝と会話。わが身の宿世独詠
7 春宮出産間近。帝、大将に尚侍への仲介を依頼
8 春宮、出産後父朱雀院のもとに退出
9 帝、左大臣に尚侍の入内を求める
一二 尚侍、帝の胤を宿す
1 大将、吉野の姫君を迎えるため堀川第を新造
2 帝、尚侍と契りを結ぶ
3 帝の尚侍に対する疑惑と恋着と
4 帝、大将を呼び出し、後朝の文を託す
5 帝、尚侍へ執着。左大臣・大将ともに喜ぶ
6 大将、吉野の姉妹を迎えとる。吉野の宮父子の別れ
7 四の君、尚侍ともに懐妊
一三 中納言、大将変身のことを知らず、尚侍出産
1 中納言、大将に相手にされず嘆息
2 中納言、左衛門を呼び、四の君の様子を聞く
3 中納言、なお大将のあとを追う
4 大将、麗景殿の女御の妹と逢う
5 中納言、大将の在明の別れを窺う
6 中納言、大将の留守に吉野の姉妹を垣間見る
7 中納言、大将の二条第に招かれ、吉野の中の君と逢う
8 尚侍、出産のため大将の二条第に退出
9 尚侍と四の君出産。尚侍、初産の若君を想う
一四 尚侍の立后と、宇治の若君との対面
1 大将、内大臣に昇進。宇治の若君は吉野の中の君が養育
2 尚侍の立后とその皇子の立坊
3 大納言、大将のことを尋ねるが、中の君語らず
4 中宮、大将、大納言、それぞれ子だくさん
5 中宮、宇治の若君と涙の対面。帝これを垣間見る
6 帝、宇治の若君の生母を中宮に問う
7 宇治の若君、中宮を生母かと思い、乳母に語る
8 麗景殿女御の妹、大将の女君を産む
9 世代交代による人々の昇進。内大臣の尽きせぬ嘆き
解説
一 作品解説
二 底本・校合本解説
年立
登場人物系図
あとがき