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源氏物語の内と外

定価: 13,750 (本体 12,500 円+税)
≪源氏物語への視点≫≪和歌史の諸相≫≪物語史の諸相≫≪話題のひろがり「王朝から中世へ」≫と、源氏物語の内から外へ広がる世界を多面的にとらえた29編の論考を収載。
目次を表示します。
 …源氏物語への視点…

源氏物語敬語体現論       森一郎
耕雲本源氏物語薄雲巻の性格   伊井春樹
帚木の歌と空蝉
 ―「あるにもあらず」の位置付け―
                藤河家利昭
玉鬘論 ―玉鬘十帖論予備考説―
                武原 弘
浮舟入水と橘の小島       原田敦子
〝坊主頭″の女性
 ―王朝女性の出家姿について―
                小林美和子
「まことや、」から「まことや。」へ
 ―源氏物語話者の一視点―   加藤宏文
『休聞抄』の諸本と成立について
                井爪康之
 
 …和歌史の諸相…

後撰和歌集における時平と伊勢
                木船重昭
合綴本『奈良御集』考
 ―『代々御集』編輯への一階梯―
                鬼塚厚子
『伊勢集』に付載されたる秀歌選をめぐつで
                妹尾好信
実方集甲本系諸本の性格
 ―類従本の伝本群―      仁尾雅信
道命法師伝考―飯室妙香院をめぐって―
                三保サト子
「落ちたる月の影」考
 ―清輔本『古今集』の享受―  稲田利徳
 
 …物語史の諸相…

王朝物語テキストの変貌契機・序説
―『住吉物語』の背後に《物語歌集化》
 《絵巻詞書化》本文を想定する―
                稲賀敬二
『伊勢物語』第九十八段について
                吉山裕樹
『宇津保物語』「后の宮」考    神谷正彦
物語にみえる後見の女房
 ―『夜の寝覚』の対の君を中心に―
                斉木泰孝
『浜松中納言物語』登場人物小考
 ―左大将の娘達―       田中政幸
『今とりかへばや』に措かれた政治的側面
                西本寮子
物語と物語絵
 ―『異本能宣集』所載の住吉物語絵をめぐって―
                伊藤学人

 …話題のひろがり「王朝から中世へ」…

小野篁の変貌―冥官説話の変化をめぐって―
                 黒木 香
『枕草子』第一四三段における
 「謎謎合せ」の考察       上村忠昌
『長恨歌伝』の受容覚書
 ―「雲海沈沈」の周辺―     余田 充
『百座法談』覚書―説経の《場》と説話―
                 竹村信治
王法と無常―『撰集抄』における遁世―
                 山口眞琴
『渓嵐拾葉集』所収「祗園女御説話」の背景
 ―祗園女御の説話的変貌を中心に―
                 田中貴子
『とはずがたり』の主題と「主題に余るもの」
                位藤邦生
木戸孝範と『塵★鈔』の成立
 ―付「志多良」のこと―    松原一義
編者のことば          稲賀敬二
あとがき
執筆者紹介
著者稲賀敬二 編著
発行年月日1987年11月15日
頁数594頁
判型 A5
ISBNコード978-4-7599-0686-8