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琴歌譜新論

琴歌譜新論

定価: 9,900 (本体 9,000 円+税)
琴歌譜は歌曲名と歌詞が記紀歌謡と類似し、古代宮廷歌謡の実態を究明するための貴重な文学的資料である。その難解な分野に論考を重ね、学界に一石を投じた労作。
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序                                三谷栄一博士
中西 進博士
目次
第一部 琴歌譜歌曲名考
一、古代歌曲名考―序説―
  一 歌謡と縁起
  二 歌曲名の有無
  三 歌曲名の記録
  四 琴歌語の資料
  五 む す び
二、酒坐歌・酒楽之歌
  一 序  説
二 本研究の主眼
三 「酒坐歌」の訓読義説
四 「坐」・「座」の訓法
五 「酒楽之歌」の訓読の変遷
六 「ミキヱラキ」・「サカヱラギ」
七 「サカホガヒ」
八 「楽」の字の訓
九 万葉集の「楽」字
一〇 「ホガヒ」と「ホギ(ホグ)」
一一 結 語―「酒坐歌」・「酒楽之歌」の音読―
三、志良宜歌
一 シラゲの訓法
二 シラゲの語義
四、埴安ぶり
一 はじめに
二 「短埴安扶理」
  三 「長埴安扶理」
  四 「はにやす」をめぐって
第二部 琴歌譜歌謡考
 一、琴歌譜の大歌
  は じ め に 
  一 琴歌語の価値と研究基点
  二 譜詞本態論の基盤
  三 譜詞と歌詞
  四 譜詞本態論の実証
  五 おわりに 
 二、玆 都 歌
  一 序
  二 歌詞の用字「止」をめぐって
  三 句 切 れ
  四 歌の解義
三、「歌返」の歌
  一 序
  二 歌詞と隠喩 その1
  三 縁  起
  四 歌詞と隠喩 その2
  五 「小 竹」
  六 淡 路 島
  七 朝  妻
  八 おわりに
四、「阿遊陁扶理」攷―正月七日節饗宴歌への由縁―
  一 序
  二 地名、石上・布留・高橋
  三 物 部 氏
  四 七日節と阿遊陁扶理
  五 結
五、琴歌譜の有縁起歌
は じ め に 
一 玆 都 歌
二 歌  返
三 余 美 歌
四 字 書 歌
五 阿遊陀扶理
六 酒 坐 歌
七 玆良宜歌
八 おわりに
六、「自余小歌同十一月節」注記の意味
七、短埴安扶理
一 はじめに
二 埴安の神
  三 「短埴安扶理」と「長埴安扶理」
八、「継根振」「庭立振」の難語考
             ―あきつはなふく・ふゝきのをとり―
一 はじめに
二 「はなふく」 
三 ふゝきのをとり
第三部 琴歌語詠唱法
 一、歌われた古代歌謡
  一 はじめ に
  二 詠 唱 法
  三 譜詞と歌詞
  四 おわりに 
 二、古代歌謡の詠唱―琴歌譜を拠点として―
  一 はじめに 
  二 琴歌譜の詠唱法
  三 催馬楽における継承
  四 記紀歌謡の詠唱態
 終  詞
 附  録
   琴歌語関係研究文献目録
   索  引
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著者賀古明 著
発行年月日1985年09月15日
頁数302頁
判型 A5
ISBNコード978-4-7599-0634-9