博士論文・心理学・教育学など書籍・学術出版社|(株)風間書房

小町時雨

定価: 1,980 (本体 1,800 円+税)
小野小町については実に多くの考察がなされてきたが、本書では古今集収載歌を第一資料とし、中でも18首を小町の歌と考え作意を把握し小町像を浮き彫りにする。
目次を表示します。
はじめに
第一章 夢歌の本意
  第一節 夢の俗信
  第二節 反衣の呪術
  第三節 現実への志向
第二章 春雨から時雨まで
  第一節 断わった三河下向
  第二節 小野貞樹への情念
  第三節 三十歳の破局
第三章 贈答歌の相手
  第一節 僧正遍照
  第二節 安倍清行 
  第三節 やむごとなき人・四の親王
第四章 贋小町
  第一節 「あま」の歌
  (1) あまの住む里のしるべ
  (2) みるめなき我が身
  第二節 恋三所収の夢歌三首
  (1) うつつにはさもこそあらめ
  (2) 限りなき思ひのままに
  (3) 夢路には足も休めず
  (4) 作 者
  第三節 心身を焼く歌
  第四節 雨乞い歌の誕生
  第五節 古今集の資料
第五章 小町流
  第一節 言霊の残照
  第二節 「ながめ」の恋歌
   (1) ひをりの日の「ながめ」
   (2) 「ながめ」の表現領域
  第三節 掛詞の爛熟
  第四節 小町から定家へ
むすび
引用歌初句索引
あとがき
著者田中喜美春 著
発行年月日1984年12月15日
頁数262頁
判型 B6
ISBNコード978-4-7599-0614-1